JR東海発行の小田急線連絡区間変更券

東京発、新百合ヶ丘行きの小田急電鉄に連絡する区間変更券です。

JR東海の品川駅北新幹線乗り換え改札にある窓口で購入しました。発行箇所は品川駅MR932とあります。この窓口は関東ではほとんど残っていない熱転写型のマルス端末MR20型が設置されています。近いうちに感熱型マルス端末であるMR32型への置き換えの計画があると噂を聞きやって来ました。

この区間変更券を購入するためにまず東京駅で160円(品川駅まで)の乗車券を購入しました。品川駅の北乗り換え改札で小田急新百合ヶ丘までの区間変更を申し出、JR線東京〜新宿間が190円、小田急線新宿〜新百合ヶ丘300円の合算490円から原券の160円との差額の330円を支払い区間変更券を受け取ります。

券面を見ると、発行箇所を示す(3−タ)は精算額が券面中央下部にあるため右上に印字されるのが特徴と言えます。地紋は「JR-C」です。区間を見ると中央東・新宿とあり、新宿で小田急線に乗り換えていることがわかります。区間変更の前後でどちらもJR東海が一切関係しない乗車券ですが発駅、着駅、連絡駅を共に満たしておりJR東海駅での区間変更も可能です。

過去に何度か小田急電鉄への連絡乗車券を取り上げた際に言及したとおり、小田急線は各駅の運賃がマルスシステムに登録されているため駅名と経路を指定することで区間変更券を発券できます。マルス端末の仕様上、区間変更券の発券には金額入力操作ができないため運賃未登録の社線への場合は大変手間がかかると思われます。制度上可能であれば補充券を使用しての発売となるはずですがまず間違いなく乗換駅で精算するよう勧められるでしょう。

なお最終的には無効印のとおり小田急多摩センターまで乗り越しました。新宿〜小田急多摩センター間が360円なので60円を窓口で支払いました。

新宿駅を接続駅とする場合のJR東海から小田急電鉄への連絡範囲は過去に下車前途無効の乗車券で途中下車をする - きっぷメモ。でご紹介した範囲と同じです。
小田急多摩センターまで行くにも関わらず乗車券が新百合ヶ丘までであるのは、以下のとおり新宿を接続駅とした場合、多摩線への乗車券は連絡範囲外であるためです。

JR東海東海道本線(東海道新幹線) 東京(※)・新横浜・小田原・熱海〜浜松間・豊橋刈谷・名古屋(※)・尾張一宮・岐阜・大垣・京都(※)・新大阪、御殿場線身延線 富士宮西富士宮関西本線 桑名・四日市紀勢本線 津、参宮線 伊勢市
小田急電鉄小田原線江ノ島線の各駅

名古屋市内各駅を含み、東京都区内・京都市内各駅を含まない。品川は含む。