海田市〜広島間新幹線経由時の特例廃止

新尾道から呉への普通乗車券です。

広島で途中下車しています。

 

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経由欄は「新尾道・新幹線・広島・山陽・矢野」とあります。

この区間は、2026年3月ダイヤ改正以前はマルス端末での発言ができない区間でした。

 

海田市〜広島間は西日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則(以下旅客規則)第160条の4に規定される分岐駅通過列車に対する区間外乗車の特例があり、海田市を除く同区間内で途中下車しない場合は乗車券の券面区間外を乗車できる特例があります。

山陽本線と山陽新幹線の三原〜広島間は旅客規則第16条の2第2項第6号により、三原と広島を除くこの区間内を発着または接続駅とする場合は幹在別線としています。

今回は海田市から呉線に入る経路なので本来は幹在別線となりますが、2026年3月13日までは旅客規則第160条の5の規定により新幹線経由(広島・東広島間を除く)であっても分岐駅通過列車の特例の適用が可能でした。

 

マルス端末においては向洋〜広島間で途中下車をしないことが前提となる特例適用の運賃計算にしか対応していなかったため、広島駅で途中下車をしたい場合は

①特別下車(当日中に限る)

②海田市〜広島間の運賃を支払う

③特例を適用しない乗車券を出札補充券で発売

のいずれかとなっていました。

 

2026年3月のダイヤ改正以降は旅客規則160条の5が別の区間の特例に変更されたため、新幹線利用時に海田市〜広島間の特例は適用できなくなり、実際の乗車経路通りの乗車券が必要となることからマルス端末においても広島を経由する運賃計算に対応するようになりました。

 

この乗車券の経路は新尾道(山陽新幹線)広島(山陽本線)海田市(呉線)呉、営業キロ109.3kmで運賃は1980円です。広島・天神川・向洋の各駅で途中下車が可能となります。

嘘記事が本当になってしまいました。

2026年3月の連絡運輸改廃について

近年はダイヤ改正のたびに縮小・廃止が進む連絡運輸ですが、今年はJR東日本の運賃改正があり、さらに往復・連続乗車券の廃止という大きな節目となるため近年よりも大規模な改廃となりそうです。

現時点で判明している情報をまとめてみました。なお普通乗車券に限った情報で、特に表記がないものは2026/3/14から(廃止の場合は2026/3/13まで)となります。

2026/2/26:JR東日本の旅客連絡運輸規則改正内容を反映

2026/3/12:阪急電鉄と阪神電気鉄道の連絡運輸廃止(大阪梅田接続)を反映

2026/3/14:JR東日本と各会社線の廃止・縮小を反映

 

取り扱い区域縮小

改正前:JR東海 東海道本線(東海道新幹線) 東京・品川・新横浜・小田原・熱海〜浜松間、御殿場線 各駅、身延線 富士宮・西富士宮 小田急電鉄 各駅

改正後:JR東海 東海道本線(東海道新幹線) 東京・品川・新横浜・小田原・熱海〜浜松間、御殿場線 各駅、身延線 富士宮・西富士宮 小田急電鉄 各駅

 

 

改正前:JR東日本 山手線 新宿・新大久保・目白・池袋 西武鉄道 新宿線 西武新宿・下落合〜花小金井間

改正後:JR東日本 山手線 新宿・新大久保・目白・池袋 西武鉄道 新宿線 西武新宿・下落合〜新井薬師前

 

改正前:西武鉄道 西武有楽町線 新桜台、池袋線 桜台〜飯能間、豊島園線 豊島園、狭山線 各駅 東京メトロ 有楽町線 各駅、副都心線千川〜渋谷間

改正後:西武鉄道 西武有楽町線 新桜台、池袋線 桜台〜練馬間、豊島園線 豊島園、狭山線 各駅 東京メトロ 有楽町線 平和台〜要町間、副都心線 千川・要町

 

  • JR東日本〜東京メトロ(西船橋接続)

改正前:JR東日本 武蔵野線 新八柱〜船橋法典間、総武本線 市川〜下総中山間各駅・船橋〜千葉間各駅、京葉線 南船橋〜千葉みなと間 東京メトロ 東西線 各駅

改正後:JR東日本 武蔵野線 新八柱〜船橋法典間、総武本線 市川〜下総中山間各駅・船橋〜千葉間各駅、京葉線 南船橋〜海浜幕張 東京メトロ 東西線 各駅

 

  • JR東日本〜仙台空港鉄道(名取接続)

改正前:JR東日本 東北本線 安達〜花泉間・新利府・利府・二本松、東北新幹線 白石蔵王・くりこま高原〜新青森間、常磐線 双葉〜大隈間、仙山線、仙石線、石巻線、大船渡線 気仙沼、気仙沼線 和渕〜柳津間、奥羽本線 かみのやま温泉〜村山間、板谷〜笹木野間、米沢・高畠・赤湯・大石田・新庄、左沢線 東金井〜西寒河江間・左沢、陸羽東線 北浦〜池月間・鳴子御殿湯・鳴子温泉 仙台空港鉄道 各駅

改正後:JR東日本 東北本線 白石〜松島間・新利府・利府・二本松、東北新幹線 白石蔵王・くりこま高原〜盛岡間、常磐線 亘理、仙山線 東照宮〜愛子間、仙石線、石巻線、大船渡線 気仙沼、気仙沼線 和渕〜柳津間、奥羽本線 かみのやま温泉・山形・北山形・天童・さくらんぼ東根・村山、米沢・高畠・赤湯・大石田・新庄、左沢線 寒河江、陸羽東線 古川 仙台空港鉄道 各駅

 

  • JR東日本〜東京臨海高速鉄道(大崎接続)

改正前:JR東日本 山手線 五反田〜池袋間、赤羽線、東北本線 北赤羽〜大宮間、川越線 日進〜川越間 東京臨海高速鉄道 各駅

改正後:JR東日本 山手線 五反田〜池袋間、赤羽線、東北本線 北赤羽〜大宮間、川越線 日進〜川越間 東京臨海高速鉄道 各駅

 

  • JR東日本〜東京モノレール(浜松町接続)

改正前:JR東日本 東海道本線 東京〜大船間・西大井〜新川崎間、山手線、赤羽線、南武線、武蔵野線、横浜線、横須賀線、中央本線 東京〜高尾間、青梅線、五日市線、東北本線 東京〜宇都宮間・尾久・北赤羽〜北与野間、常磐線 日暮里〜取手間、総武本線 東京〜千葉間・御茶ノ水〜錦糸町間、京葉線 東京モノレール:各駅

改正後:JR東日本 東海道本線 東京〜蒲田間・西大井〜新川崎間、山手線、赤羽線、南武線、武蔵野線、横浜線、横須賀線、中央本線 東京〜西荻窪間、青梅線、五日市線、東北本線 東京〜赤羽間・尾久・北赤羽〜浮間舟渡間、常磐線 日暮里〜金町間、総武本線 東京〜小岩間・御茶ノ水〜錦糸町間、京葉線 東京〜葛西臨海公園間(東京都区内各駅) 東京モノレール:各駅

 

  • JR東日本〜京成電鉄(日暮里接続)

改正前:JR東日本 東京山手線内各駅 京成電鉄 本線 各駅、成田スカイアクセス線 成田湯川〜成田空港間

改正後:JR東日本 東京山手線内各駅 京成電鉄 本線 空港第2ビル・成田空港、成田スカイアクセス線 空港第2ビル・成田空港間

 

  • JR東日本〜東葉高速鉄道(西船橋接続)

改正前:JR東日本 武蔵野線 船橋法典〜新八柱間、総武本線 市川〜千葉間、京葉線 舞浜〜千葉みなと間 東葉高速鉄道 各駅

改正後:JR東日本 武蔵野線 船橋法典〜新八柱間、総武本線 市川〜東船橋、京葉線 舞浜〜千葉みなと間 東葉高速鉄道 各駅

 

 

連絡運輸廃止

あずさ回数券

松本〜塩尻↔︎新宿(都区内)のあずさ回数券です。

2010年(平成22年)11月にスーパーあずさ1号の指定席を確保し利用しました。

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中央本線特急列車には2019年3月のダイヤ改正まで自由席があり、割引きっぷとして6枚綴りのあずさ回数券が設定されていました。

当時の発売額は27780円(1枚当たり4630円)、無割引運賃料金が6900円なので33%引です。

運賃料金改定を経て現在の無割引は6620円ですので、当時よりは若干安くなっています。

 

あずさ回数券とありますがあずさ号以外のかいじ号はまかいじ号に加え、価格的にあまり意味はありませんが、特急列車に限らずムーンライト信州ホリデー快速ビューやまなしなどの快速列車の指定席も利用可能でした(いずれも有効区間内のみ)。

成田エクスプレスは料金体系が異なるため利用不可でした。

 

取り扱い駅は多く、新潟支社や仙台支社管内、JR東海中央本線(中央東線)沿線のみどりの窓口、JR全線きっぷうりばでも発売していました。

 

現在のあずさ号の割引はえきねっとのチケットレスに限られます。

チケットレス35%OFFが運賃と合わせて5720円、チケットレス割引が運賃と合わせて6520円です。

最大35%引ですが特急券のみで乗車券は割引されません。

あけぼの(ゴロンと)特急券

酒田から上野への寝台特急あけぼの号の指定席特急券です。

 

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寝台特急列車利用ですが座席扱いとなるゴロンとシートを利用したため特急券・寝台券ではなく、指定席特急券となります。

寝台自体は通常の2段B寝台と同じですが、毛布、シーツ、枕、浴衣、スリッパはありません。

ゴロンとシートはあけぼの号の8号車と1号車に設定されていました。1号車は女性専用車です。

マルスでの発券時には列車名「あけぼの(ゴロンと)」、設備「B寝台」とする必要があり、JR東日本以外では発券のしかたが分からないケースもあったようです。

 

2001年の12月にはJR東日本があけぼの号とはくつる号にゴロンとシートを導入するとプレスリリースで発表していました。

あけぼの号は2014年3月に定期列車の運行を終了し臨時列車化、2015年1月以降で臨時列車も終了となりました。

乗継割引の2列車への適用

大宮から新潟のMaxとき325号の新幹線特急券、新潟から青森のいなほ7号の特急券、青森から函館へのはまなす急行券・指定席券です。2010年(平成22年)の11月に利用しました。

いなほ号はまなす号に乗継割引が適用されています。

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2024年3月までは急行料金(特急料金含む)の乗継割引が存在していました。

末期は新幹線と在来線特急との乗継のみでしたが、以前は在来線特急どうしの乗継もいくつか設定されていました。

東北本線または奥羽本線経由の特急と○津軽線・海峡線経由の急行(青森・函館・五稜郭乗継、両方の急行列車を乗り継ぐ場合は青森乗継)

②特急サンライズ瀬戸と○四国内の特急(坂出・高松乗継)

参考東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第57条の2第1号、インターネットアーカイブ

 

当時は新潟から青森への直通のいなほ号があったため、新潟まで新幹線、新潟からいなほ号で青森、青森からはまなす号で北海道内という3個列車が関係する乗継割引が可能でした。

このような形態の乗継は複数の割引適用として断られることもあったようですが、規定に「同一の急行列車を先乗列車及び後乗列車として直接乗継ぎをする場合を含む。」とあり、適用自体は可能でした。

 

この乗車直後の2010年12月のダイヤ改正によりいなほ号は秋田・酒田発着に短縮され、青森方面へは秋田でつがる号への乗継が必要となったため、乗継割引自体が残っていてもこのような乗継はできなくなりました。

 

なお、Maxとき325号1階FLは二階建ての列車の平屋部分を指します。二階建て新幹線車両がなくなった今となってはもう見ることのない表記です。

グリーン個室料金券

新八代から博多へ特急リレーつばめ20号のB特急券・グリーン券です。1号車に設置されている4人用グリーン個室を利用した時のものです。

 

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この特急券・グリーン券は先日記事にしたゲキ★ヤス土日乗り放題きっぷと併用するグリーン料金券として購入したものです。

本来は4人用の個室ですが定員に満たない1〜3人での利用も可能で、設備料金を払うことで自由席特急料金を含む特別企画乗車券での利用も可能です。

 

発売額は新八代から博多の営業キロ151.3kmに相当するグリーン個室料金3060円(参考:JR東日本、インターネットアーカイブ)のみで、B特急料金は当時1680円でしたが券面の通り0円(特大0=特急料金大人0円)で含まれていません。

 

なお券面にある[九G個]は特急料金を0円にする割引コードであり、このきっぷはマルスシステム上はグリーン料金のみで発売するグリーン料金券(個室料金券)ではなく、通常発売する特急券・グリーン券に割引を適用したものということになります。

特急料金が0円にも関わらず特急券と表示されているのはこのためです。

 

JR九州マルスシステムは奥が深いですね……。