海老名への乗車券

立川から海老名への片道乗車券です。
着駅は相模鉄道海老名駅で、JR東日本相模鉄道の連絡乗車券です。


経路は立川(中央本線)西国分寺(武蔵野線)武蔵浦和(東北本線[埼京線])赤羽(東北本線)上野(東北新幹線)東京(東海道本線)横浜(相鉄本線)海老名です。
横浜接続の相鉄線海老名は運賃がマルスシステムに登録されており、自動改札機に対応した85mm券での発売が可能です。
ただし相鉄線各駅の運賃が登録されているわけではないようで、横浜からの運賃が同額となる駅のうち、最遠の駅のみ登録されているようです。

経由欄には「中央東・武蔵野・北赤羽・上野・新幹線・東京・東海・横浜」とあります。

営業キロ、運賃はJR線が83.2km 1380円、相鉄線が24.6km 300円で合計107.8km 1680円となります。現在の運賃はJR線1420円、相鉄線310円で合計1730円です。
片道100kmを超えており、新幹線経由で大都市近郊区間内相互発着の乗車券でないため、2日間有効で途中下車可となります。

海老名駅相鉄線海老名、JR線海老名、小田急線海老名の3駅全てにおいてマルスシステムの印字が「海老名」となっており、(相鉄線)のように連絡会社名を示すものは印字されません。
この乗車券の券面には相鉄線という表記が一切なく、JR線完結の乗車券のように見えてしまいます。「横浜」の印字も「横浜駅接続の相鉄線」よりも「横浜線・相模線の印字が省略されて横浜だけになった」を意味するように取れてしまいます。
つまりはこの乗車券は一見したところ連絡乗車券のようには見えないため、実際に利用する際は経由欄に「相鉄線」と追記頂いた方が無難かもしれません。

海老名駅において相鉄〜小田急は普通乗車券での連絡運輸を行っていますが、JR東日本と相鉄・小田急の駅はやや離れているためか連絡運輸は定期乗車券に限られています。かつてはJR線、厚木、小田急線、海老名、相鉄線の3社連絡も行われていましたが平成20年頃に廃止されています。


海老名から海老名への片道乗車券です。


経路は海老名(相模線)厚木(小田原線)海老名、JR線1.7km 140円、小田急線 1.6km 120円で合計3.3km 260円です。現在の運賃はJR線140円、小田急線130円で合計270円です。
小田急線の方が運賃が安く本数も多いため、趣味目的でも無い限り小田急線で往復利用するのが一般的でしょう。
初乗り区間同士の連絡乗車券ですが、乗継割引は設定されていません。

小田急線海老名についても、駅名の印字は「海老名」のみで、(小田急線)は付与されません。JR線完結の一周乗車券に見えてしまいます。
こちらは経由に「小田急線」とありますので、かろうじて小田急線連絡乗車券であることがわかります。



同じく海老名から海老名の厚木接続の連絡の往復乗車券です。小田急電鉄のMSR端末で発券されました。
海老名(小田急線)厚木(相模線)海老名の経路で、JRで購入した乗車券の逆経路です。


これは増税後に購入したものですので片道270円(小田急130円、JR140円)、往復540円です。
MSR端末は乗継割引の適用されている区間や大都市近郊区間外かつ片道100kmを超えるものでない場合、片道乗車券を「海老名→小田急線130円区間」(連絡乗車券の場合「海老名から厚木→JR東日本線140円区間」)のように金額式で発売します。往復乗車券で購入すれば近距離であっても区間式で発売されます。
MSR端末においてもJRと小田急の海老名は券面上区別されていません。MSR端末の経由欄は原則的に接続駅しか印字されませんので、マルス券の乗車券のように経由印字から区別することも出来ません(※)。この券面では逆向きに使ってしまっても気が付かないかもしれません。もっともこのような区間が一般的に発売されるとは考えにくく、逆向きで使えば自動改札機も通過できないでしょう。
※駅名に英語が付与されているのが小田急側の駅を指します。また、券面右上の番号のうち上8桁はMSR上の発着駅を示します。0037は小田急線海老名、2386はJR線海老名です。区別する方法は実はあるのですが、一般的な情報ではありません。

JR東日本相模鉄道の連絡範囲は以下のとおりです。
JR東日本東海道本線(※)、南武線横浜線横須賀線、相模線、伊東線中央本線 吉祥寺〜甲府間、青梅線五日市線東北本線 川口〜小山間・戸田公園〜北与野間、常磐線 松戸〜水戸間、高崎線総武本線京葉線外房線内房線成田線
相模鉄道:各駅

立川→海老名の連絡乗車券が発売された当時の厚木を接続駅とするJR東日本小田急電鉄の連絡範囲は以下のとおりです。
JR東日本東海道本線(※)、南武線武蔵野線横浜線横須賀線、相模線、伊東線中央本線 吉祥寺〜韮崎間、青梅線五日市線東北本線 川口〜宇都宮間・戸田公園〜北与野間、常磐線 松戸〜水戸間、川越線高崎線両毛線水戸線総武本線京葉線外房線内房線成田線
小田急電鉄小田原線江ノ島線
※東京都区内、横浜市内の各駅を含む。

2014/4/1以降、JR東日本側の連絡範囲は以下の通り縮小されました。小田急側は変更ありません。
JR東日本東海道本線、山手線、赤羽線南武線鶴見線武蔵野線横浜線根岸線横須賀線、相模線、伊東線中央本線 東京〜塩山間、東北本線 東京〜宇都宮間・尾久・北赤羽〜北与野間、常磐線 日暮里〜友部間、 高崎線総武本線 東京〜八日市場間・秋葉原錦糸町間、京葉線外房線 千葉〜蘇我間、成田線 佐倉〜成田間・成田〜成田空港間