連続の連絡乗車券(1)・JR東日本-小田急電鉄

代々木から代々木上原と、代々木上原から高田馬場への連続乗車券です。
連続1がJR→社、連続2が社→JRの形態となる連絡乗車券として発売されました。


JR線と小田急線の連絡乗車券は新宿接続(小田急線)登戸と登戸接続(小田急線)新宿を除き、各接続駅からの運賃がマルスシステムに登録されているため、JR線完結の連続乗車券発券時と同様に一件操作による発券が可能です。運賃登録がない場合は、かなり面倒な発券となると思われます。
※2016/1/8追記:代々木駅みどりの窓口は2014/11/14に営業を終了しました。

連続1の経路は代々木(山手線)新宿(小田原線)代々木上原、連続2の経路は代々木上原(小田原線)新宿(山手線)高田馬場です。

代々木→代々木上原代々木上原高田馬場はどちらもJR線130円・小田急線150円で乗継割引10円が適用される範囲であり、片道で購入すれば130+150-10=270円となるのですが、連続1・2とも280円で発券されています。
これは誤発売というわけではなく、JR東日本の東京地区では乗継割引の適用を片道乗車券に限っており、往復乗車券・連続乗車券には適用しないことになっているためです。
このため片道2枚で購入するより20円高くなっており、今回の区間をわざわざ連続乗車券で購入する理由はないといえます。メリットは2日間有効となることくらいでしょうか。

JR他社における片道乗車券以外の乗継割引の扱いですが、JR西日本では片道・往復・連続とも割引対象、JR北海道・東海・四国は会社線との連絡乗車券における乗継割引なし、JR九州は福岡市高速鉄道との間に乗継割引20円が設定されていますが、発売券種は片道・往復・通勤定期・通学定期・団体に限られ、さらに往復は博多〜姪浜間の通過連絡に限り扱われるため、乗継割引適用区間(※1)では往復乗車券は発売できません。
※1 姪浜を接続駅とし、JR九州筑肥線 下山門〜周船寺間と、福岡市高速鉄道空港線 室見〜赤坂間

新宿を接続駅とするJR東日本小田急電鉄の連絡範囲は以下のとおりです。取り扱う乗車券類の券種は片道、往復、連続、通勤定期、通学定期、団体です。
JR東日本東海道本線(※2)、南武線武蔵野線横浜線横須賀線、相模線、伊東線中央本線 吉祥寺〜韮崎間、青梅線五日市線東北本線 川口〜宇都宮間・戸田公園〜北与野間、常磐線 松戸〜水戸間、川越線高崎線両毛線水戸線総武本線京葉線外房線内房線成田線
小田急電鉄小田原線江ノ島線
※2 東京都区内・横浜市内の各駅を含む。

上記のうち、乗継割引10円が適用される範囲は以下のとおりです。
JR東日本:山手線 原宿〜高田馬場間、中央本線 信濃町東中野
小田急電鉄小田原線 南新宿〜代々木上原