羽後本荘から薬師堂への片道乗車券です。由利高原鉄道 鳥海山ろく線の硬券乗車券です。
薬師堂は羽後本荘の隣の駅で、この駅まで羽越本線と並走していますが羽越本線側には駅はありません。
由利高原鉄道には自動券売機がないため、乗車券は出札窓口で購入するか、下車時に現金払いとなります。
羽後本荘から矢島への片道乗車券です。
由利高原鉄道の起点から終点までの乗車券です。この区間は硬券乗車券があるのですが、補充片道乗車券で発売頂きました。
横6.3cm×縦5cmのかなり小さな補充券です。
発行日欄が「昭和」となっており、はんこで「平成」に修正されています。
同社の開業は国鉄矢島線を引き継いだ昭和60年ですので、開業当初に作られたものが残っているのでしょうか。
羽後本荘駅には特別補充券もあります。羽後本荘から矢島への片道乗車券を特別補充券で発売頂きました。
JRの特別補充券と似た様式ですが、経由コード欄が無いため記事欄が広くなっています。
JRの羽後本荘駅と区別するため(社)が駅名に付与されています。
なおJRの羽後本荘駅入場券は140円です。
由利高原鉄道では通常の硬券入場券の他、2013年10月21日に矢島駅が開業75年を迎えることを記念して発売された開業当時の入場券をイメージした硬券セットと同じデザインの入場券も発売しています。
「矢島驛」「料金 百六十圓」「適用發賣當日1囘限(適用発売当日1回限)」「客車内に入らぬ様にして下さい」
矢島から羽後岩谷への片道乗車券です。
矢島駅はJR線秋田への連絡乗車券は硬券があるようですが、その他のJRの駅へは補充券での発売とのことです。
こちらも補充片道乗車券での発売ですが、大きさは横9.5cm×縦7.3cmと一般的な大きさです。
経路は矢島(鳥海山ろく線)羽後本荘(羽越本線)羽後岩谷です。
由利高原鉄道線23.0km 580円、JR線7.1km 190円の合計770円となります。
JR東日本と由利高原鉄道の連絡範囲は以下のとおりです。
JR東日本:奥羽本線 秋田、羽越本線 象潟〜羽後岩谷間・新屋
由利高原鉄道:前郷・矢島
連絡運輸は接続駅である羽後本荘を中心とした秋田県内の駅に限られており、最遠となる矢島〜秋田でも65.8km(由利高原鉄道線23.0km、JR線42.8km)と100kmを超えないため、券面には「発売当日限り有効」「下車前途無効」が予め印字されています。
由利高原鉄道側の連絡範囲は駅員配置駅である前郷と矢島のみとなっています。