尾道から尾道の片道乗車券

尾道から尾道への片道乗車券です。経由は山陽・三原・新幹線・福山・山陽とあります。

この乗車券の経路は尾道(山陽本線)三原(山陽新幹線)福山(山陽本線)尾道です。

 

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山陽本線山陽新幹線は原則的に同じ線路ではありますが、西日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第16条の2第2項第5号の規定により、福山・三原間(福山と三原を除く)を発着または接続駅とする場合は別の線路として取り扱われます。

福山と三原の間の駅である尾道発着のため幹在別線となり、このような一周する経路の乗車券が発売可能です。

 

営業キロは63.2km、運賃は1140円です。この区間は新幹線の駅間が狭く、新尾道・三原間の営業キロはわずか11.5kmです。

このような幹在別線区間の一周乗車券としては、最も営業キロの短い(運賃の安い)乗車券です。片道100kmを超えていませんので、新幹線乗換駅を含め下車前途無効です。

途中下車ができないためこのような乗車券を購入する意味は殆どありませんが、発売することは可能です。なお、大都市近郊区間内相互ではありませんので、補正禁止の操作は不要です。

 

(東海道本線(新幹線)、山陽本線(新幹線)、東北本線(新幹線)、高崎線(新幹線)、上越線(新幹線)、信越本線(新幹線)及び鹿児島本線(新幹線)に対する取扱い)
第16条の2 次の各号の左欄に掲げる線区と当該右欄に掲げる線区とは、同一の線路としての取扱いをする。
(略)
2 前項の規定にかかわらず、次の各号に掲げる区間内の駅(品川、小田原、三島、静岡、名古屋、米原、新大阪、西明石、福山、三原、広島、徳山、福島、仙台、一ノ関、北上、盛岡、熊谷、高崎、越後湯沢、長岡、新潟、博多、久留米、筑後船小屋及び熊本の各駅を除く。)を発駅若しくは着駅又は接続駅とする場合は、線路が異なるものとして旅客の取扱いをする。
(1)〜(4)略
(5)福山・三原間
(以下略)

 

 

 

 

 

 

分倍河原から分倍河原への乗車券

分倍河原から分倍河原への片道乗車券です。

JR東日本の補充片道乗車券で発売されました。

 

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経路は分倍河原(南武線)立川(中央本線)西国分寺(武蔵野線)武蔵浦和(東北本線[埼京線])赤羽(東北本線)上野(東北新幹線)東京(東海道本線)川崎(南武線)分倍河原です。

片道108.1km、運賃は1840円です。片道100kmを超え、大都市近郊区間の路線でない東北新幹線を経由しているため2日間有効で途中下車可能です。

 

分倍河原駅は京王電鉄の係員が改札を行っており、JRの駅としては無人駅です。

JRの券売機は近距離自動券売機のみで指定席券売機は設置されていませんが、券売機にない区間は京王の定期券売り場において補充券で発売されます。

JRのみどりの窓口とは異なるため発売は当日有効開始となるもののみ、分倍河原発で片道・往復のみ、片道100kmを超え大都市近郊区間完結でないもの、JR線完結のもの、現金のみなどの制約があります。

過去にはPOS端末を設置し補充券を廃止するという悪質なデマを流したサイトもあるようですが、首都圏内で日常的に補充券を発売する出札窓口が縮小されていく中、どういうわけか分倍河原駅は現在もこの扱いを継続しています。

 

 

 

分倍河原から分倍河原への片道乗車券です。

 

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経路は分倍河原(南武線)立川(中央本線)西国分寺(武蔵野線)府中本町(南武線)分倍河原で16.2km、310円です。

こちらもJR線完結ではありますが、近距離であるため分倍河原駅では発売できません。したがってこのような区間は必ず別のJR駅での発売となります。ただし、分倍河原→東日本会社線310円区間の金額式乗車券で代用は可能です。

発売の際は大都市近郊区間内相互であるため、補正禁止の操作が必要です。

 

 

 

分倍河原から分倍河原への片道乗車券です。

着駅が(京王線)分倍河原とあるとおり、JR→京王の連絡乗車券です。

 

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経路は分倍河原(南武線)府中本町(武蔵野線)西国分寺(中央本線)吉祥寺(井の頭線)明大前(京王線)分倍河原です。

JR線15.1km 310円、京王線25.7km 320円で発売額は630円です。

前述の通り、分倍河原駅では会社線への連絡乗車券(通過連絡を含む)は発売できないため、この乗車券についても分倍河原以外の他のJR東日本の駅でしか発売できません。

 

吉祥寺接続のJR東日本京王電鉄の連絡範囲は以下のとおりです。

JR東日本東海道本線、山手線、赤羽線南武線鶴見線武蔵野線横浜線根岸線横須賀線、相模線、伊東線中央本線 東京〜小淵沢間、青梅線五日市線八高線東北本線 東京〜宇都宮間・尾久・北赤羽〜北与野間、常磐線 日暮里〜水戸間、川越線高崎線両毛線水戸線総武本線京葉線外房線内房線成田線

京王電鉄京王線競馬場線動物園線高尾線 北野〜狭間間、相模原線 京王多摩川井の頭線

 

 

 

分倍河原から分倍河原への片道乗車券です。

発駅は京王分倍河原とあるとおり、先のマルス券とは逆で京王→JRの連絡乗車券です。京王電鉄の特別補充券で発売されました。

 

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経路は分倍河原(京王線)明大前(井の頭線)吉祥寺(中央本線)西国分寺(武蔵野線)府中本町(南武線)分倍河原です。

連絡乗車券を発売できないという制約はJR線の分倍河原駅を発駅とする場合のものであり、京王線分倍河原から他社線への連絡乗車券はそのような制約はなく、連絡運輸の範囲内であれば分倍河原駅で発売可能です。

ただし、券売機にない区間の場合は多少時間がかかります。補充券の使われてなさからして、ほぼ発売実績もないでしょうし……。

 

運賃はマルス券と同じく630円、経由欄は明大前 吉祥寺とあります。JR線の経由が全く書かれていませんが、大都市近郊区間内なので良いとの判断なのかもしれません。

コミックマーケット95でコピー本を頒布します

きっぷメモではコピー本をコミックマーケット95の3日目、12月31日にラーメン二郎サークル「サークルJ」さんに委託して頒布します。

場所は東Q09a、1冊100円です。私はいませんがお待ちしてます。

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2018/12/31 14:34追記

完売しました。ありがとうございました。

青春18きっぷと新幹線代替輸送

平成30年夏の青春18きっぷです。

 

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発行箇所は「○日 シャープ内」とありますが、これは金券ショップで購入したものですのでどのような経緯で持ち込まれたのか詳細はわかりません。1回余らせてしまいました。

 

平成30年7月に発生した豪雨により、中国地方の在来線には大きな影響がでました。山陽本線においても長期間の運休が発生しバス代行もできない区間も存在したため、山陽新幹線での代替輸送が実施されていました。

ただし無制限に利用を認めるというものではなく、救済の対象は「平成30年7月6日以前に購入した乗車券等」に限られていました。

代替輸送は有効な乗車券を提示し「新幹線代替輸送乗車票」を受け取って乗車、下車駅で乗車券(定期乗車券は除く)と乗車票を改札係員に渡すことで行われていました。

区間は当初福山〜広島間、新岩国〜徳山間でしたが、在来線の運転再開に伴い徐々に縮小され、全線運転再開に伴い終了しました。

 

この代替輸送は定期乗車券の旅客を対象にしたものと考えられますが、定期乗車券以外の普通乗車券・普通回数乗車券に加え、特別企画乗車券も対象となっていました。特別企画乗車券の1つである青春18きっぷも平成30年7月6日以前に購入したものであれば新幹線代替は認められていましたが、広島地区はJR西日本が「旅行見合わせのお願い」を出していたこともあり、青春18きっぷで新幹線が利用できると明確に記載した資料は、少なくともウェブ上にはなかったように見えました。

 

ただし、関係する駅には混乱を避けるためか掲出されていました。以下は三原駅に掲出されていたものです。

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青春18きっぷでの三原・広島間の新幹線利用について、平成30年7月6日以前発売のものでは追加の支払い不要、平成30年7月7日以降発売のものでは乗車券・特急券合わせて2290円が必要と大きく効力が異なっていました。

なお、山陽本線 八本松・瀬野間はバス代行も行っていなかったため(※)、三原・広島間は山陽本線経由での行き来ができない状態となっていました。

※実際には広島バスセンターと西条を結ぶ芸陽バスの路線バスで移動は可能でしたが、本数が少ないためか代替交通手段としては扱われていませんでした。

 

 

新幹線代替輸送乗車票です。

自由席のみ利用可能で差額を支払っても指定席・グリーン車は利用不可、「新幹線(ひかり・こだま)代替輸送乗車票」とあるとおり、福山・広島間においてものぞみ号・さくら号の利用は認められていませんでした。

区間外に跨って利用、またはひかり号・こだま号以外を利用すると乗車全区間の乗車券・特急券が必要でした。

 

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鬼無駅の乗車券類

鬼無から大阪市内への片道乗車券です。

鬼無駅の常備乗車券で発売されました。 

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経由欄には何も書いてありませんが、鬼無(予讃線)宇多津(本四備讃線)茶屋町(宇野線)岡山(山陽新幹線)新大阪または鬼無(予讃線)宇多津(本四備讃線)茶屋町(宇野線)岡山(山陽本線)神戸(東海道本線)大阪で、営業キロ242.2km、運賃は4620円※です。

なぜ経由欄は何も書かれていないのでしょうか……。

瀬戸大橋線の加算運賃100円を含む。四国旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第85条の2第5号。

 

 

鬼無駅は2018年3月31日までは中華料理店に併設された出札窓口が営業していました。運賃・料金確認用にPOS端末は設置されていましたが発券機能はなく、乗車券類の発売は常備券または補充券で行われていました。

現在は出札窓口の営業は終了し、下り高松方面行きホームにのみ自動券売機が設置されています。ICOCAエリア内ですので交通系ICカードでの利用も可能です。

 

岡山から新大阪への新幹線自由席特急券です。乗車券を含め東京(都区内)までのものもありました。

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常備券のない区間については補充券での発売となりますが、こちらから申し出れば補充券で発売いただくことも可能でした。

鬼無から高松への片道乗車券です。出札補充券で発売されました。

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高松から宇多津への自由席特急券です。料金専用補充券で発売されました。

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鬼無から四国会社線小児100円区間の片道乗車券です。鬼無からだと端岡・国分が該当します。

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(加算普通旅客運賃の適用区間及び額)
第85条の2
大人加算普通旅客運賃の適用区間及び額は、次の各号に定めるとおりとする。
(1)南千歳・新千歳空港間 140円
(2)日根野りんくうタウン間 150円
(3)日根野関西空港間 220円
(4)りんくうタウン関西空港間 170円
(5)児島・宇多津間 100円
(6)田吉宮崎空港間 120円

 

 

旅客営業規則第57条の2(乗車券への乗継証明)

宇多津から米原への片道乗車券です。

宇多津駅の自動券売機で購入しました。

 

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JR四国の一部の駅では自動券売機に長距離の口座も設定されており、いずれも自由席の四国内在来線特急券と岡山乗換の新幹線特急券と合わせた発売も行っています。

乗車券を含めたすべての券面に「乗継」が印字されています。

 

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四国旅客鉄道株式会社 旅客営業規則(以下、規則)第57条の2の第3号においては、乗継割引は関係する乗車券と急行券を同時に購入、または乗車券を呈示し先乗列車と後乗列車の急行券を同時に購入し、これに証明※を受けることを求めています。

※規則第188条第1項第10号により[乗継]です。

 

規定上は乗車券にも「乗継」の証明が必要なのですが、マルスシステムが対応していないのか乗継が印字されている乗車券は今まで見たことがありませんでした。

乗車券への証明は規定上のみ存在するものだと思っていましたが、まさか近距離券売機で証明が印字された乗車券が発売されるとは予想外でした。

 

(乗継急行券の発売)
第57条の2
旅客が、急行列車相互間に乗継ぎをする場合で、次の各号に該当するとき(以下「乗継条件」という。)は、第1号に規定する○印の1個の急行列車に対して割引の急行券を発売する。ただし、設備定員が複数の寝台個室及び別に定める特別急行列車の個室に乗車する場合に発売する特別急行券については、割引の取扱いをしない。

(1)〜(2) 略

(3)当該乗車に必要な乗車券及び急行券を同時に購入し、又は当該乗車に必要な乗車券を呈示して、先乗列車及び後乗列車の急行券を同時に購入し、これに相当の証明を受けた場合。

 

(旅客運賃・料金の割引等に対する表示)
第188条
旅客運賃・料金の割引等を行う乗車券類には、その証として、関係券片の表面(第8号に規定する記号については表面)に、ゴム印の押なつにより、次の各号に定める記号等の表示を行う。ただし、特に設備する乗車券類、第8号に規定する記号については、これと異なる表示方をし、又はこの表示を省略することがある。
(1)〜(9) 略

(10)第57条の2又は第61条の2の規定により証明をする乗車券、急行券及び座席指定券に対するもの  乗継

(以下略)