連続乗車券での連絡乗車券(2)・JR東日本-京王電鉄

三鷹から品川と、品川から吉祥寺への連続乗車券です。連続2の着駅は「(京王線)吉祥寺」とあります。
連続1はJR完結、連続2はJR→京王となる連絡乗車券です。


連続1は三鷹(中央本線)新宿(山手線)品川で24.4km 380円、連続2は品川(山手線)渋谷(井の頭線)吉祥寺でJR7.2km 160円、京王12.7km 190円、合計19.9km 350円です。
2014年4月1日以降は連続1が390円、連続2はJR170円と京王200円で370円です。

JR東日本から京王電鉄への連絡運輸においては、現在も連続乗車券が発売券種として扱われています。
しかしながら京王電鉄線は接続駅から各駅の運賃がマルスシステムに登録されていないため、連絡乗車券の発券には金額入力操作が必要です。マルス端末の仕様上、連続乗車券で金額入力が必要となる区間を含む連絡乗車券はやや発券操作が複雑です。

連続乗車券の発売には連続乗車券発券画面、または一件操作を用いる方法が一般的ですが、連続乗車券発券画面では金額入力操作が出来ず、また金額入力を行った乗車券は連続乗車券として一件操作には登録できません。
一件操作を用いない方法としては、乗車券の券種を連続乗車券として1枚ずつ発券し、連続券の番号と有効日数を手書き事項で追記するという方法もあるのですが、金額入力操作のうち自・社区間金額入力で券種を連続乗車券とすると、一件操作を行っていなくても発券できません。
一方で基準額入力・収受額入力は一件操作中でなければ連続乗車券として発券できますが、経路入力をしない発券方法ですので経由が何も印字されません。したがって連続券の番号・有効日数に加え経由も手書き事項で記入する必要があります。

なお、基準額入力・収受額入力はJR線が全線発行会社の路線として扱われるため、他社関連(今回の場合では、JR東日本以外のJR線を経由する乗車券)となるものは発売できません。このような場合は出札補充券でしか発売できないということになります。


連続1については、JR線完結の乗車券ですので通常の乗車券の発券操作で、券種を連続乗車券とすることで経由を印字して発券することも可能ですが、今回は連続1についても基準額入力で発券されたようです。どちらの方法でも120mm券での発券となり自動改札機は通過できません。券番号からすると、連続2の後に連続1を発券したようです。

今回発券頂いた駅はJR東日本独自のマルス端末であるMEX端末が設置された駅でしたが、MR32端末においても同様の操作で発券可能です。
ただし、マルスシステムに運賃が登録されていない社線を含む連続の連絡乗車券は出札補充券を用いた発売となることが多いようです。経由情報の記録が残らず、発券区間と運賃の正当性の確認が困難なためでしょうか。発行箇所は伏せておきます。


マルス端末の操作は以下のとおりと推測します。

【連続1】
乗車券→金額入力-基準額入力
[12]月[07]日
発駅[三鷹]
着駅[品川]
有効日数[1]日
券種[連続乗車券]
大人[1]名 小児[ ]名
自他区分[自社完結]
接続コード 自・社1[  ]→[  ]
        社2[  ]→[  ]
基準額     JR[ 380]円
      自・社1[  ]円
        社2[  ]円
【連続2】
乗車券→金額入力-基準額入力
[12]月[07]日
発駅[品川]
着駅[吉祥寺(京王)]
有効日数[1]日
券種[連続乗車券]
大人[1]名 小児[ ]名
自他区分[自社完結]
接続コード 自・社1[4645]→[  ]
        社2[  ]→[  ]
基準額     JR[ 160]円
      自・社1[ 190]円
        社2[  ]円

渋谷を接続駅とするJR東日本から京王電鉄への連絡範囲は以下のとおりです。
JR東日本東海道本線、山手線、赤羽線南武線鶴見線武蔵野線横浜線根岸線横須賀線、相模線、伊東線中央本線 東京〜小淵沢間、青梅線五日市線八高線東北本線 東京〜宇都宮間・尾久・北赤羽〜北与野間、常磐線 日暮里〜水戸間、川越線高崎線両毛線水戸線総武本線京葉線外房線内房線成田線
京王電鉄京王線競馬場線動物園線高尾線 北野〜狭間間、相模原、井の頭線