メトロ線綾瀬・メトロ線北千住

武蔵浦和から綾瀬への片道乗車券です。着駅は「メトロ線綾瀬」とあります。
先日の記事で「東京メトロはほとんどの区間マルスシステムに運賃登録されていない」と書きましたが、西日暮里接続メトロ線綾瀬は東京メトロ線では珍しい(私の知る限りでは唯一の)運賃登録されている区間です。このため自動改札機に対応した85mm券での発券が可能です。
ただし、東京メトロ線は運賃登録されていないと認識されている出札の方も多く、最初から金額入力操作で発券されることもあるようです。

JR線と同一名称の駅が会社線側の発着駅となる場合、(東急線)(京王線)のように路線名を括弧書きするのが一般的ですが、東京メトロの場合は「メトロ線」と括弧なしで付与されています。
経由は「埼京・東北・山手・西日暮里・千代田線」とあります。東京メトロマルス券の連絡乗車券で路線名が印字されるのはこの区間ぐらいではないでしょうか。

経路は武蔵浦和(東北本線[埼京線])赤羽(東北本線)西日暮里(千代田線)綾瀬です。
JR線17.5km 290円、東京メトロ線6.8km 160円で合計450円が発売額となります。
東京メトロ線6.8kmは本来190円の運賃ですが、メトロ線綾瀬発着かつ西日暮里接続のJR東日本連絡乗車券の場合、東京メトロ線160円の特例運賃が設定されています。


区間のJR線完結となる乗車券です。運賃も同額です。
経由は「北赤羽三河島」とあります。武蔵浦和(東北本線[埼京線])赤羽(東北本線)日暮里(常磐線)綾瀬の経路で25.7km 450円となります。

今回の着駅の綾瀬はJR線の綾瀬として扱われますので「メトロ線」は付与されません。ただし綾瀬に到達するには千代田線の電車に乗り換える必要があります。
北千住での千代田線への乗り換えは、西日暮里に比べるとやや不便です。



東京から北千住への片道乗車券です。同じく西日暮里で千代田線に乗り換える連絡乗車券として発売されました。
北千住の場合も「メトロ線北千住」と印字されています。

綾瀬と同じく西日暮里乗り換えの連絡乗車券ですが、マルスシステムには西日暮里接続メトロ線北千住の運賃は登録されていません。このため金額入力操作が必要となります。
メトロ線北千住の他、地下鉄町屋、北綾瀬も登録されていません。なぜメトロ線綾瀬だけ登録されているのかは不明です。特例運賃区間だからでしょうか?西日暮里接続東京メトロ線160円区間の最遠の駅だからでしょうか?

経由は東北・西日暮里とあります。自・社区間入力操作での発券ですので、JR線内の経路と接続駅が印字されます。
東京(東北本線)西日暮里(千代田線)北千住の経路です。運賃はJR線6.3km 160円、東京メトロ線4.3km 160円の合計で320円となります。


区間のJR線完結となる乗車券です。

経由は東北・常磐とあります。東京(東北本線)日暮里(常磐線)北千住で、11.0km 210円となります。
こちらはJR線完結のほうが100円以上安く、所要時間もあまり差がありません。東京メトロ線経由の需要がどれくらいあるかは不明ですが、東京駅の自動券売機では西日暮里っ接続の千代田線連絡乗車券を発売しています。

なお、東京〜北千住は以下の東京メトロ線完結が10.5km 190円で最も安価となります。
東京(丸ノ内線)大手町(千代田線)北千住

西日暮里接続のJR東日本東京メトロの連絡範囲は以下のとおりです。
JR東日本東海道本線 東京〜横浜間(※)・西大井・新川崎、山手線、赤羽線南武線 尻手〜武蔵小杉間、根岸線 桜木町・関内、中央本線 神田〜三鷹間、東北本線 秋葉原〜大宮間・尾久・北赤羽〜北与野間
東京メトロ:千代田線 北綾瀬二重橋前
※上記に含まれない東京都区内・横浜市内の駅は連絡範囲ではありません。