新幹線特急券への特急券無効の印字

新横浜から東京への乗車券・新幹線特定特急券です。

特定特急券とは、特定の区間において座席の使用を条件とせず発売する特急券です(一部、指定席となることもあります)。自由席特急券と効力としてはほぼ同じなのですが、料金が特別に定められています。

新横浜〜東京間の指定席の特急料金は2190円です。自由席の場合はこれから510円を引いた1680円となるのですが、新横浜〜東京間は券面の通り840円となっています。この840円という(自由席の)特急料金が、特定特急料金です。
新幹線においては、近距離においては自由席利用でも特急料金が高くなりすぎることへの緩和措置とみることができます。


券面を見てみます。


入場は「-2.-1 23:22 新横 入」となっており、特に変わったところは見られません。
出場は「-2.-1 23:56 品川 特急券無効」となっています。

特急券無効」は、乗車券と特急券の一葉券において着駅よりも手前の駅で新幹線改札を出場した時に印字されます。
乗車券は距離に応じて有効期間が定められていますが、特急券(急行券、指定席券等も同様)は下車した時点で無効となります。
今回の場合、品川で新幹線改札を出場すると、品川〜東京間の特急券は放棄したことになり、再度入場しあとで使用することはできません。このための説明が券面の印字である「特急券無効」となります。
乗車券としては引き続き東京まで有効ですので、在来線を利用するか、またはどうしても新幹線を利用したければ、品川〜東京間の新幹線特急券を改めて買い直す必要があります。
一葉券でない場合、着駅よりも手前の駅で特急券と乗車券を自動改札機に挿入すると特急券のみが回収され、乗車券には「○○ 出」と印字され返却されます。
そのため「特急券無効」の印字は一葉券でしか起こりえません。


なお、この日は最終の上り新幹線東京行きで品川まで乗車しました。
米原地区大雪のために10分ほど遅れており、品川到着時点で24時を過ぎそうなところでした。