特急列車の指定席変更券(2)

昨日、自由席特急券で特急列車の指定席に乗車した際に発行される指定席変更券をご紹介しました。

今回は少し違った例をご紹介します。
特急あずさ28号車内においてB自由席特急券を、B特急券に変更した指定席変更券です。

B特急券とは、特定の区間内において通常よりも安価な特急料金で発売される特急券です。
たとえば中央線特急では千葉・東京・新宿〜竜王間がB特急料金区間です(成田エクスプレスを除く)。

指定席料金に相当する収受額は310円と前回より安くなっていますが、これは乗車日である2月1日がJRの定める閑散期であり、指定席料金・特急料金が通常の200円引きとなるためです。

前回の指定席変更券と比較頂くと違いがわかりやすいのですが、今回は自由席特急券を原券とした特急券への変更という扱いになっています。
「B特急券」と券面に印字されているとおり、これ一枚で特急券として有効です。このため原券である自由席特急券はこの特急券の発売と引き換えに回収されます。
このため、「原急行券と共に使用の場合有効です」とは印字されていません。

この発券は通常、原券の特急券から乗車区間も変更になる場合に行われるようです。原券と新券のそれぞれの乗車区間が印字されているのはそのためです。

なお車内発売ですので座席が確保されず、列車名・号車・席番号が何も印字されないのは指定席変更券の単独発行時と同様です。「お客様がみえたら席をお移りください」という文言も同様です。


前回は自由席特急券に追加で指定席変更券を発行しましたが、今回は原券回収の上で新たに(指定席の)特急券が発行されました。なお、扱いとしてはどちらの扱いも正当なものと思われます。