株主優待割引券により発券された乗車券・特急券

JR東海は株主に対して、保有する株式数に応じ株主優待割引券を発行しています。
1枚で1割引となり2枚まで同時に使用出来ます。乗車券と、特急券などの料金券の両方に割引が適用されます。
使用できるのはJR東海の路線に限られ、連絡会社線はもちろん、他のJRへまたがるきっぷも発売できません。
発売はJR東海みどりの窓口JR東海ツアーズで行います。車内精算や乗り越し精算窓口では使用できません。


新大阪駅発行、東海旅客鉄道株式会社 株主優待割引券により割引で発売された、新大阪〜東京間の乗車券・のぞみ号特急券です。


まず乗車券を見てみます。
発駅が新大阪、着駅が東京とあります。新大阪〜東京間は552.6kmと200キロを超えていますので、通常であれば[阪]大阪市内→[区]東京都区内の乗車券となるのですが、大阪市内の在来線はJR西日本、東京都区内の在来線はJR東日本の路線です。前述のとおり他JRの路線は含めることができないので、このように単独の駅名で発券されます。
運賃についてですが、新大阪〜東京間は8510円、2割引であれば6808円ですが10円未満は切捨てとなりますので6800円が発売額となります。
経由は「新大阪・新幹線・東京」とあります。通常の乗車券では、新幹線下車駅が東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第70条に定める区間(電車大環状線)であれば経路の指定を行わないことから経由欄の印字が省略され「新大阪・新幹線」となります。「東京」が印字されているのは、例えば品川で新幹線を下車しJR東日本の路線である東海道線を経由し東京に到達できないようにするという、株主優待割引券で発券されたきっぷ類特有の制限によるものと思われます。
ただし、実際のところはJR九州区間を除き、並行在来線は乗車できてしまうのではないでしょうか。

続いて特急券です。
新大阪〜東京間、のぞみ号の特急料金は5540円です。2割引ですと4432円で10円未満を切り捨てると4430円となります。
N700系新幹線を利用しましたので「全席禁煙」が印字されています。
ところで座席番号の下に「NO4190 N04190」とありますが、これは加算料金非適用時の料金です。
新大阪〜東京間でのぞみ号を利用しない通常の特急料金は5240円です。これに2割引が適用され4192円、10円未満切捨てで4190円がひかり号・こだま号利用時の特急料金ですので「NO4190 N04190」が印字されます。

新幹線のぞみ号・みずほ号(山陽新幹線内のみ)・はやぶさ号(大宮〜盛岡間のみ)は、乗車区間に応じて通常の新幹線特急料金に加算料金が追加されます。例えば新大阪〜東京間は300円です。
内部的にはハイスピード加算料金(HS加算)と呼ばれているようですが、事故時対応などの払い戻しの時のために印字してあるとのことです。「NOハイスピード」のNOなのでしょうか。
なおNOxxxx Nxxxxxの印字は、株主優待割引券の利用とは無関係に、加算料金のある特急券については必ず印字されます。

それぞれの券面の右下に印字される「海優2割76」はJR東海株主優待割引券を2枚使用し2割引が適用されている、ということを示しています。76は割引コードです。


なおJRの株主優待割引券は上場している本州三社がそれぞれ発行していますが、会社ごとにより若干優待内容が異なります。
JR東日本:1枚で2割引、最大2枚(4割引)使用可能。
JR東海:1枚で1割引、最大2枚(2割引)使用可能。
JR西日本:1枚で5割引、複数枚使用不可。

JR東日本JR東海は、料金券の割引対象は原則1列車に限られます(※)が、JR西日本は片道乗車券の経路上の列車であれば何度でも可能と、割引率も含めJR西日本が制度面では一番使いやすいように思われます。

(※)新幹線で同一方向の列車を乗り継ぐ場合と、JR東日本常磐線の特急列車を水戸・勝田で乗り継ぐ場合は割引対象です。ただし改札口を出ずに乗り換える場合に限ります。

各社の株主優待割引印字と割引コードは以下のとおりです。
JR東日本2割引「東優2割52」
JR東日本4割引「東優4割53」
JR東海1割引「海優1割75」
JR東海2割引「海優2割76」
JR西日本5割引「西優5割65」