車内補充券発行機での一葉発券

新宿から立川への乗車券・自由席特急券です。


中央本線の特急列車停車駅は駅員配置駅が多く、同じ区間の乗車券と特急券を車内で購入(=特急停車駅から無札で乗車)するケースはあまりありませんが、例えば特急乗車駅までの定期券・回数券、新宿からの場合は東京山手線内までの乗車券と併用し乗車するような場合、車内で乗車券を購入することは考えられます。
大抵の場合はこのように乗車券と自由席特急券は分けて発券されます。新宿・東京発の中央本線特急列車は立川・八王子までの近距離旅客が特急券を購入せず自由席に乗車することが多く、単に立川までと申し出ると自由席特急券のみが発券されます。
その後乗車券も必要であることを伝えると、改めて乗車券が発券されました。この場合は事由「別途」で発券されています。


新宿から立川への乗車券・自由席特急券です。2種類のきっぷをまとめた一葉券として発券されています。


きっぷとしての価格・効力は上記の分けて発券されたものと変わりありませんが、駅のマルス端末では乗車券を含む一葉発券は指定券+乗車券、新幹線自由席特急券+乗車券に限られ、在来線自由席特急券と乗車券は運賃加算操作を行っても必ず分かれて発券されます。
一方で車内補充券発行機では自由席特急券と乗車券の一葉発券が可能となっています。運賃加算されたマルス券は乗車券の経由は印字されませんが、車内補充券の一葉券は「経由:中央東線」と経由も印字されています。マルス券はメインとなる料金券に運賃が加算されるのに対し、車発機は乗車券のフォーマットが基本で、自由席特急券が追加されたイメージです。

マルス端末で在来線自由席特急券と乗車券は一葉化できないこともあり、まとめて発券されるのは珍しい事例と言えます。駅出札端末ではJR北海道の総販(※)、JR九州のPOSで同様に在来線自由席特急券に運賃加算が行えるようです。
※総販システムについては、2014年4月の消費税増税時の価格改定を一部の定期券等でしか行っていないようで、乗車券・特急券等の発売は行わなくなったようです。入場券は総販システムでの発売も行っている駅もあるようです。

ところで、新宿運輸区と甲府運輸区では発券される車内補充券の文字の形が明らかに違います。甲府運輸区の方が太くはっきり印字されていますが、車発機が異なるのでしょうか?