1本前の特急列車へ乗り継ぐ特急券

5月1日の杵築から大分への特急券です。
杵築→別府をソニック59号、別府で乗り換えて別府→大分をソニック57号で利用しています。



特急券は列車ごとに発売するのが原則(東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則(以下、規則)第57条)ですが、別府または大分で改札を出ないで特急列車を乗り継ぐ場合(※)は、規則第57条第2項第8号の規定により、特急料金を通しで計算します。日豊本線 杵築〜大分間はB特急料金区間営業キロ33.7kmです。5月1日は繁忙期ですが、JR九州内で完結する在来線特急列車に繁忙期の設定はない(規則第57条の3第1項)ため通常期の特急料金1130円が発売額となります。
※規則上、当日中の乗継に限る規定はありませんが、実態として当日中の乗継に限られるようです。乗継前後で0時を跨る場合は指定席券売機えきねっととも対応していません。乗り継いでも1個列車とみなすという趣旨からすると、夜が明けてからの列車を1個列車というのは無理があるように思います。初列車〜終列車が乗継対象となるように思いますが、システム上は単に0時〜24時になっているのかもしれません。


59号→57号と1本前の列車に乗り継いだように見えますが、特急ソニック59号は杵築を5月1日0時13分に出発し、別府には0時26分に到着します。
別府は同日の23時14分出発ですので当日中の乗り継ぎということになります。別府では22時間48分待ちとなりますが、「出場しないで乗継ぎ」という発売条件を厳密に解釈すると何時間待ちであっても改札の外には出ることができません。
もっとも、このようなパターンの乗り換え自体が通常は考えられません。指定席申し込みから券売機受け取りまで係員の手を経ることがないえきねっとなどのインターネット予約でない限り、発売を断られるでしょう。

(急行券の発売)
第57条 旅客が、急行列車に乗車する場合は、次の各号に定めるところにより、急行列車ごとに特別急行券又は普通急行券を発売する。
(中略)
2 前項本文の規定にかかわらず、次の各号に定めるところにより急行列車に乗車するときは、1個の急行列車とみなして1枚の急行券を発売する。
(1)〜(7)略
(8)博多・宮崎空港間の特別急行列車の停車駅相互間を乗車する場合であつて、別府駅又は大分駅において出場しないで乗継ぎとなるとき。ただし、久大本線又は豊肥本線を経由して運転する特別急行列車に乗車する場合を除く。
(以下略)

(特定の特別急行券の発売)
第57条の3 第57条第1項第1号イの規定により指定席特急券を発売する場合で、次の各号に掲げる期間内の日に特別車両及びコンパートメント個室以外の座席車に乗車するときは、特定の特別急行料金によつて指定席特急券を発売する。ただし、乗車する列車を限定して発売することがある。
(1)旅客の乗車する日が、次に掲げる期間内の日(金曜日、土曜日及び日曜日並びに国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に定める休日及び同日の前日を除く。)であるとき。ただし、北海道旅客鉄道会社線内の停車駅相互間、特別急行列車「あそぼーい!号」の展望席及び白いくろちゃんシート並びに別表第1号の2第1項に定める列車群に含まれる列車に乗車する場合を除く。
 1月16日から2月末日まで
 6月1日から同月30日まで
 9月1日から同月30日まで
 11月1日から12月20日まで
(2)旅客の乗車する日が、次に掲げる期間内の日であるとき。ただし、北海道旅客鉄道会社線内及び九州旅客鉄道会社線の新幹線以外の線区の停車駅相互間並びに別表第1号の2第1項に定める列車群に含まれる列車にを乗車する場合を除く。
 3月21日から4月5日まで
 4月28日から5月6日まで
 7月21日から8月31日まで
 12月25日から翌年1月10日まで
(3)北海道旅客鉄道会社線内の停車駅相互間を乗車する場合で、旅客の乗車する日が、次に掲げる期間内の日(土曜日及び日曜日並びに国民の祝日に関する法律に定める休日を除く。)であるとき
 4月1日から同月28日まで
 5月6日から6月30日まで
 10月1日から11月30日まで
(4)北海道旅客鉄道会社線内の停車駅相互間を乗車する場合で、旅客の乗車する日が、次に掲げる期間内の日であるとき
 7月20日から8月20日まで
 12月23日から翌年2月末日まで
(以下略)