とうきょうスカイツリーからあまやへの三社連絡乗車券

とうきょうスカイツリーからあまやへの東武鉄道野岩鉄道会津鉄道経由の三社連絡乗車券です。
とうきょうスカイツリー駅のご案内カウンターで購入しました。


券面は「(東武鉄道とうきょうスカイツリーから 野岩線経由 会津高原尾瀬口→あまやゆき」とあります。
この乗車券の経路はとうきょうスカイツリー(東武スカイツリーライン伊勢崎線)東武動物公園(日光線)下今市(鬼怒川線)新藤原(会津鬼怒川線)会津高原尾瀬口(会津線)あまやです。

東武鉄道143.5km 1500円、野岩鉄道30.7km 1040円、会津鉄道49.6km 1630円で合計223.8km 4170円です。現行運賃はそれぞれ1550円、1070円、1680円で4300円です。
有効日数については、東武鉄道では営業キロ100km以下の乗車券および自社線完結、JR東日本(大都市近郊区間内発着※)、野岩鉄道わたらせ渓谷鐵道上毛電気鉄道線連絡の乗車券は1日間有効、これ以外のものは100kmまで1日間、100kmを超え200kmまでは2日間、以降200kmごとに1日加算と定めています。
これによると、とうきょうスカイツリー→あまやは223.8kmなので3日間となるのですが、野岩鉄道経由会津鉄道への連絡乗車券は200kmを超えていても2日との定めが別にあるため有効日数は2日です。途中下車も可能ですが、当時の東武鉄道の自動改札機は途中駅の入出場に対応していませんでした。券面右下は鬼怒川温泉駅の途中下車印です。

※2014年4月1日以降、東武鉄道では新幹線経由となるJRへの連絡乗車券は発売できなくなりました。また同年10月1日から吾妻線が大都市近郊区間に含まれる路線となったため、東武鉄道が発売するJR東日本への連絡乗車券は野岩鉄道・会津鉄道経由会津若松・喜多方への四社連絡を除き、大都市近郊区間内発着となるもののみとなっています。

東武鉄道では新藤原・会津高原尾瀬口間で野岩鉄道 会津鬼怒川線を経由する会津鉄道との三社連絡乗車券を発売しています。
連絡範囲は会津鉄道各駅ですが、なぜかあまや駅だけは自動券売機に口座が設定されていません。駅の運賃表にも「あまや駅までのきっぷについては窓口でお買い求め下さい」と記載されています。


東武鉄道自動券売機での会津高原尾瀬口から会津線への連絡乗車券の発売画面です。
あまやまでに該当する4170円区間はボタンの設定がありません。


窓口で申し出て発券されるのは特急券サイズの85mm券か、特別補充券かと思っていたところ、東武鉄道のマルチ端末で発券されたエドモンソン式乗車券でした。
特に請求はしませんでしたが、領収書が発行されました。領収書には「SKYTREE駅 マルチ」とあります。


何か特殊な事情により端末で発券できないわけではないようです。なぜあまやだけ券売機で発売していないのか伺ってみたところ、自動券売機の設定数のため……とのことでした。
会津線連絡乗車券の画面に設定されているのは当時の運賃で2800円から4360円の15種類です。連絡乗車券の画面では15個までしか配置できないといった制約でもあるのでしょうか。




現在も東武鉄道では野岩鉄道会津鉄道への連絡乗車券を発売していますが、2014年4月1日の消費税増税に伴う運賃改定以降は自動券売機で野岩鉄道会津鉄道への連絡乗車券のボタンを表示しないようになっています。

現在のとうきょうスカイツリー駅自動券売機の画面です。
黒枠2つは新藤原経由 野岩鉄道線と、新藤原・会津高原尾瀬口経由 会津鉄道線への連絡乗車券のボタンと思われます。
連絡範囲自体の廃止・縮小はされておらず、連絡運賃表も運賃を改定し引き続き掲出されています。窓口で購入可能と思われますが、実態として普通乗車券での需要が殆どなかったのかもしれません。