羽田空港国内線ターミナルから祖師ヶ谷大蔵への片道乗車券です。
京浜急行電鉄の特別補充券により発売頂きました。
経路は以下のとおりです。
羽田空港国内線ターミナル(空港線)京急蒲田(京急本線)品川(山手線)渋谷(井の頭線)下北沢(小田原線)祖師ヶ谷大蔵
経由欄は「品川・渋谷・京王線・下北沢」とあり、京急・JR東日本・京王・小田急を経由する四社連絡乗車券です。
京浜急行電鉄の自動券売機は京急〜都営〜京成線方面の四社連絡乗車券は発売していますが、それ以外の三社・四社連絡となるものは発売していません。そのため特別補充券での発売となります。
三社・四社連絡となるような複雑な連絡乗車券は近年ICカード乗車券の普及により殆どが廃止されるか定期乗車券限定となっていますが、京浜急行電鉄においては上記のような四社連絡運輸が現在も扱われているようです。
ただし、下記に示す通り運賃は四社分の単純な合算で割引はありませんし乗換駅を除き途中下車もできません。発売実績は殆ど無いものと思われます。
運賃は以下のとおりです。
京浜急行電鉄:羽田空港国内線ターミナル〜品川 400円(14.5km)
JR東日本:品川〜渋谷 160円(7.2km)
京王電鉄:渋谷〜下北沢 120円(3.0km)
小田急電鉄:下北沢〜祖師ヶ谷大蔵 150円(5.7km)
合計830円(30.4km)です。4社経由となると運賃の安い首都圏であっても距離の割に高額となります。
京浜急行電鉄からの4社連絡は、東日本旅客鉄道株式会社 旅客連絡運輸取扱基準規程別表において(239)京浜急行電鉄の「ウ 東日本会社線及び京王電鉄線を経由し、次の京浜急行電鉄線の各駅と小田急電鉄線の各駅間」として連絡運輸範囲が示されています。
連絡運輸範囲は以下のとおりです。
京浜急行電鉄:京急本線 北品川〜京急川崎間、空港線、大師線 港町
JR東日本:品川・渋谷間(経由)
京王電鉄:渋谷・下北沢間(経由)
小田急電鉄:小田原線 世田谷代田〜喜多見間
この四社連絡ですが、京急〜JR東日本〜小田急と品川・新宿経由で乗り換え三社連絡としたほうが運賃は安く(羽田空港国内線ターミナル〜品川〜新宿〜祖師ヶ谷大蔵間800円)、所要時間もほとんど変わりません。なぜこのような四社連絡運輸が今も残っているのかはよくわかりません。
また、逆経路となる小田急〜京王〜JR東日本〜京急の四社連絡乗車券も、上記と同じ範囲で扱われているようです。
※2014年9月21日追記:京浜急行電鉄からのJR線経由、三社・四社連絡は2014年3月31日で全て廃止されました。