鶴来から大阪市内への北陸鉄道の片道乗車券

鶴来から大阪市内への片道乗車券です。
北陸鉄道の補充片道乗車券で発売されました。

北陸鉄道は石川県内で石川線浅野川線の2路線を運行しており、浅野川線北鉄金沢駅はJRの金沢駅と地下広場を介して繋がっていますが、連絡運輸は行なっていません。JR線と連絡運輸を行なっているのは石川線のみです。


経由欄は「北陸鉄道西金沢・北陸・湖西・東海道」とあります。
北陸鉄道JR西日本の接続駅は、JR側が西金沢北陸鉄道側は新西金沢です。


経路は以下のとおりです。
鶴来(石川線)西富山(北陸本線)近江塩津(湖西線)山科(東海道本線)大阪

北陸鉄道440円(11.7km)、JR西日本4620円(263.9km)で合計5060円、営業キロ合計は275.6kmで3日間有効となります。
JR線の営業キロが201kmを超えていますので、着駅は大阪市内となります。


近江塩津〜山科間は、東日本旅客鉄道旅客営業規則 第69条第6号の規定により、湖西線経由、北陸本線東海道本線経由のどちらであっても短い湖西線経由として運賃・料金が計算されます。
同第158条の規定により、運賃計算に用いなかった方の経路(北陸・米原東海道経由)での迂回乗車も可能です。

(特定区間における旅客運賃・料金計算の営業キロ又は運賃計算キロ)
第69条 第67条の規定にかかわらず、次の各号に掲げる区間の普通旅客運賃・料金は、その旅客運賃・料金計算経路が当該各号末尾のかつこ内の両線路にまたがる場合を除いて、○印の経路の営業キロ(第9号については運賃計算キロ。ただし、岩国・櫛ヶ浜間相互発着の場合にあつては営業キロ)によつて計算する。この場合、各号の区間内については、経路の指定を行わない。
(6)山科以遠(京都方面)の各駅と、近江塩津以遠(新疋田方面)の各駅との相互間
 東海道本線北陸本線
湖西線

(特定区間におけるう回乗車)
第158条 第69条の規定により発売した乗車券を所持する旅客は、同条第1項各号の規定の末尾に記載されたかつこ内の○印のない経路をう回して乗車することができる。
 以下略


鶴来駅で大阪までの乗車券を発売できるか伺ってみたところ、発売可能とのことで購入したものです。JR連絡用の運賃表が備え付けてありました。
ただ、鶴来駅は窓口でJR線連絡乗車券についての案内は一切なく、自動券売機でも連絡乗車券は発売していません。大阪市内までという広範な連絡運輸を行なってはいますが、発売実績は少ないものと思われます。

金額までスタンプ式というのは初めて見ました。地紋は「HRC」「ほくてつ」のオリジナルのものですが、なぜか券面左上にはJR西日本を示す[西]の発区分記号が印字されています。


北陸鉄道JR西日本の連絡範囲は以下のとおりです。
北陸鉄道:野町・鶴来
JR西日本東海道本線 米原・京都(市内)・大阪(市内)、北陸本線 長浜・敦賀・武生・福井〜富山間・滑川・魚津・糸魚川