銚子電気鉄道の乗車券

千葉から外川への連絡の片道乗車券です。
JR東日本銚子電鉄を銚子で乗り継いでいます。

券面右下に「額」が印字されているとおり、金額入力操作で発券頂きました。銚子電鉄の運賃はマルスシステムに登録されているのですが、千葉駅では最初から金額入力操作を行なっていました。

経路は以下のとおりです。
千葉(総武本線)銚子(銚子電気鉄道線)外川

運賃はJR東日本1450円(81.3km)、銚子電鉄310円(6.4km)です。合計で87.7km、1760円となります。
JR区間が大都市近郊区間内相互発着ですので、この乗車券で成田線経由の乗車も可能です。

JR東日本銚子電鉄の連絡範囲は以下のとおりです。
JR東日本総武本線 千葉〜松岸、成田線 酒々井〜椎柴間
銚子電気鉄道:各駅

千葉から銚子への総武本線成田線の経路上の各駅が連絡範囲です。
かつては東京(都区内)からの連絡運輸も行なっていたようですが、現在では縮小され千葉までとなっています。

実際、観光目的で銚子電鉄を訪れるのであれば後述の往復割引・一日フリーきっぷの方が使い勝手が良いので割引のない連絡乗車券の発売実績はほとんど無いものと思われます。



銚子から犬吠・外川の往復乗車券です。

沿線施設の割引券などがいろいろ付いてきます。左から2番目の券片に「犬吠埼レジャークーポン券」とあるとおり、往復乗車券というより往復きっぷ付きクーポンセットと言ったほうが妥当かも知れません。
発売額は540円です。普通運賃は片道310円、往復620円ですので約13%引きです。ただし、途中下車はできませんので犬吠・外川以外でも下車する予定があるなら次の一日乗車券の方が便利でしょう。
有効期間は発売日の翌々月末までです。



銚子電鉄一日乗車券「弧廻手形」です。

発売額は620円で銚子から犬吠・外川の往復運賃と同額ですが、こちらは一日乗り降り自由です。
弧廻手形にもクーポン券はついています。犬吠駅でぬれ煎餅1枚の引換券が付いているのが特徴です。
このきっぷは銚子駅に到着した列車の車掌から購入しましたが、発行箇所は「仲ノ町駅」になっています。



銚子駅から銚子電鉄会社線150円区間の乗車券です。

銚子駅はJRと銚子電鉄共同使用駅で、JR東日本が出札・改札を行なっています。これはJR東日本の自動券売機で購入したものです。
銚子電鉄の他の駅には自動券売機がありませんので、唯一の自動券売機券・磁気券ということになります。
この形態の駅は大崎駅水戸駅勝田駅などのように、みどりの窓口でも会社線完結の乗車券を発売することがあるのですが、銚子電鉄の乗車券は自動券売機のみの発売のようです。



仲ノ町から銚子への片道乗車券です。
駅発売の自社完結の乗車券は基本的に全て硬券です。

銚子電鉄の社紋と「ちょうしでんてつ」が地紋です。
日付はダッチングマシンによる刻印ですが、インクが非常に薄く何度か試して頂きましたが日付が読み取れません。
日付印が押印されるのであまり影響はありませんでしたが。



銚子電鉄車内券180円です。

銚子電鉄には無人駅がありますので、無札客に対して車掌がこのような車内券を発売しています。
ただし車掌が乗務する区間である銚子〜笠上黒生に限られます。金額により色が異なっており、どの金額がわかるようになっています。



車内補充券です。

概算鋏で穴を開けるタイプです。
この乗車券を購入したときは本銚子から松岸までで購入しました。銚子電鉄180円、JR180円の合計360円です。
券面記載区間はJR連絡の全範囲です。経由欄で総武本線(八日市場)、成田線(小見川)経由をそれぞれ区別できます。

いわゆる趣味発券頂くことも可能でしたが、自社線完結は前述の金額式の車内券があるため、JR線連絡に限られます。



外川から千葉への連絡の片道乗車券です。

常備式の軟券です。経由に(銚子・松尾)とあることから総武本線経由です。ただし、JR発行のマルス券と同様に成田線経由での乗車も可能です。総武本線経由を示す駅名が車内補充券は八日市場、駅発売の常備券は松尾と異なった駅となっています。
外川駅にあるJR連絡の常備券はこれ一種類だけのようです。自社線内と一部のJR連絡は硬券乗車券、硬券のないJR連絡は以下の補充券で発売です。



観音から椎柴と、仲ノ町から松岸への連絡の片道乗車券です。

どちらも補充式片道乗車券による発売です。
観音駅には観音→松岸の常備式軟券がありました。


出札補充券や料金専用補充券の有無を聞いてみましたが、過去のイベントで発売したものしかなく、発行できるものは無いとのことでした。



本銚子から銚子ゆき、上り銚子行き「開運」きっぷです。

発駅の本銚子は「もとちょうし」と読みますが、「本調子から上り調子」に通じる縁起物として発売されています。
本銚子駅無人駅ですので、他の有人駅の窓口で発売しています。この乗車券は観音駅で購入しました。



犬吠駅入場券です。

下部にスタンプ捺印箇所のある大型の入場券です。
犬吠駅には通常の様式の入場券の他、この記念入場券、裏面に車両が印刷された入場券の3種類を発売しています。



最後に開業90周年記念 SL運転記念入場券です。銚子電鉄本社のある仲ノ町駅の入場券です。
発行日は成田線 佐原〜銚子間を運転するJRのSLおいでよ銚子号の運転に合わせ25年2月9日です。




銚子電鉄は2013年2月1日に自主再建を断念し、千葉県・銚子市などに支援を求めると発表しました。
東日本大震災による観光客の減少などが原因で、ぬれ煎餅の売上でもカバーできなくなったとのことです。
報道によると当面の運行には影響ないとのことですが、どうなるのでしょうか。