1ヶ月1日前の乗車券・指定席券

豊橋から東京(都区内)への乗車券と快速ムーンライトながらの指定席券です。一葉券で発券されました。

乗車日は12月30日で、発行日は11月29日となっており、使用開始日の1ヶ月1日前に購入したように見えます。
東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第21条第1項(4)では、指定券は始発駅を発車する日の1ヶ月前の午前10時から、と定められています。12月30日の0時18分に豊橋を出発するムーンライトながらは、始発駅の大垣を12月29日に出発しますので11月29日からの発売が可能です。
乗車券についても、同第2項(1)において指定券との同時発売の場合が定められています。

規則第21条の通り、乗車券は当日から有効であるものを発売するのが原則です。
JR東日本の公式サイトでは、

●発売日
原則としてお乗りになる日から有効な乗車券を発売します。指定券と同時にお求めの場合は1カ月前から発売します。
*夏休みや冬休みなどお客さまが多い時期には、乗車券を前売りすることがあります。その都度ご案内しますので、ポスターなどにご注意ください。

と、あくまで前売りは特例的な扱いのように記載されていますが、実態として指定券との同時発売や多客期でなくても乗車券のみの前売りは一般的に行われています。JR東日本のMV型端末である指定席券売機でも、日時を指定した乗車券単独の発売が可能です。
乗車券の前売りについては、東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業取扱基準規程第28条第1項(1)アにおいて駅長の判断で発売できると定められています。

旅客営業規則
(乗車券類の発売日)
第21条 乗車券類は、発売当日から有効となるものを発売する。ただし、次の各号に掲げる乗車券類は、当該各号に定めるところによつて発売する。
(4)指定券
当該列車が始発駅を出発する日の1箇月前の日の10時から発売する。ただし、次に掲げる指定券については、それぞれに定めるところによつて発売する。

2 前項の規定によるほか、次の各号に掲げる乗車券類は、当該各号に定めるところにより発売する。
(1)普通乗車券又は普通急行券は、同時に使用する指定券を発売する日又は呈示した日から発売する。

旅客営業取扱基準規程
(乗車券類の発売日の特例)
第28条 次の各号に掲げる乗車券類は、規則第21条の規定にかかわらず、当該各号に定める日に発売することができる。
(1) 普通乗車券
ア 駅長において旅客が多数乗車することを予測したとき又は特に必要があると認めたときは、有効期間の開始日の1箇月前以内の日から