小児運賃の計算方法

小児の運賃は、通常大人の半額というのはよく知られています。
鉄道の場合運賃は10円単位なのですが、10の位が奇数の場合の小児運賃で端数処理をどうするかは、JRとJR以外で異なっています。

渋谷から東日本会社線150円区間の小児片道乗車券です。

150円の半額は75円ですが、東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第74条の規定により端数は切り捨てとなり、発売額は70円です。

(小児の旅客運賃・料金)
第74条 小児の片道普通旅客運賃、定期旅客運賃、急行料金又は座席指定料金は、次条に規定する場合を除いて、大人の片道普通旅客運賃、定期旅客運賃、急行料金又は座席指定料金をそれぞれ折半し、10円未満のは数を切り捨てて10円単位とした額(以下この方法を「は数整理」という。)とする。


渋谷から東急線150円区間の小児片道乗車券です。

同社の小児運賃は、東京急行電鉄株式会社 旅客営業規則第74条において「大人運賃を折半し10円未満のは数を切り上げて10円単位とした額」と定められています。
150円の半額の75円で、10円単位に切り上げとし80円が発売額となります。


なお端数切り上げは、東京急行電鉄に限らずJR以外のほとんどの事業者で行なっています。
このためJRと会社線の連絡乗車券の小児運賃については、JRの端数切捨てと会社線の端数切り上げの合算となります。