浅草から会津若松への片道乗車券です。
券面の通り東武鉄道、野岩鉄道、会津鉄道、JR東日本の4社に跨る連絡乗車券です。
着駅の「会津若松(東日本旅客鉄道)」という表記は他で見たことがありません。
東武鉄道のマルチ端末発券の乗車券は特急券との一葉券なので、このような様式は独自のフォーマットと言えます。
マルチ端末発券の特急券・乗車券の一葉券とも異なる、独特のフォーマットです。
経路は以下のとおりです。
浅草(東武スカイツリーライン)東武動物公園(日光線)下今市(鬼怒川線)新藤原(会津鬼怒川線)会津高原尾瀬口(会津線)西若松(只見線)会津若松
営業キロ・運賃は下記の通り、合計235.8km、4540円です。特に割引はありません。
東武鉄道:浅草〜新藤原 144.6km(1500円)
野岩鉄道:新藤原〜会津高原尾瀬口 30.7km(1040円)
会津鉄道:会津高原尾瀬口〜西若松 57.4km(1820円)
JR東日本:西若松〜会津若松 3.1km(180円)
片道200kmを超えているので有効日数は3日です。
なお、通常の連絡乗車券としてはJR発・東武発とも3社までのようで、東武〜野岩〜会津(西若松まで)またはJR〜会津〜野岩(新藤原まで)しか発売していません。この四社連絡乗車券はどうもJRでいうところの特別企画乗車券扱いであるようで、JR東日本の旅客連絡運輸取扱基準規程別表にも記載がありません。
また東武・JR東日本とも、発売できる駅が限られています。
発売区間は、以下の区間相互に限られます。平成17年3月から通年で発売しています。
自動券売機での取扱はないので、下記連絡範囲の駅の窓口とびゅうプラザ会津若松でのみ発売されます。
東武鉄道[浅草・北千住・春日部・栃木・新鹿沼・下今市・鬼怒川温泉]
↓↑
野岩鉄道・会津鉄道
↓↑
JR東日本[会津若松・喜多方]
※2017/3/14追記:喜多方駅は発売範囲外となったようです。いつ頃除外されたかは不明ですが、2015年3月の時点ではすでに発売できなくなっていました。
今回は東武鉄道 浅草駅、特急券売機の横にある窓口で購入しました。
四社連絡を知っているだろうかと思いつつ「会津若松まで」と伝えると即座に発券に取り掛かって頂けました。発売開始から7年が経過していますが、乗車券の存在自体は知られているようです。
発売会社であるJR東日本・東武鉄道ともこの乗車券についてウェブサイトで特に公開はしていないのですが、途中の会津鉄道では公式ウェブサイトで四社連絡乗車券を発売できることを掲載しています。途中下車の可否も載っています。
券面に利用できないと記載されている東北新幹線と比べると景色は楽しめますが、いかんせん時間がかかり過ぎ、また列車の本数が少ないのが難点です。