北池袋からとうきょうスカイツリーへの三線連絡乗車券

北池袋からとうきょうスカイツリーへの片道乗車券です。
東武鉄道の特別補充券による発売です。

この乗車券の経路は以下のとおりです。
北池袋(東上線)池袋(山手線)田端(東北本線)日暮里(常磐線)北千住(伊勢崎線[東武スカイツリーライン])とうきょうスカイツリー

社-JR-社の形態となる三線連絡乗車券です。東武鉄道ではJR線を介した東武本線系統(伊勢崎線[東武スカイツリーライン]、亀戸線大師線野田線[東武アーバンパークライン]、佐野線、小泉線桐生線日光線宇都宮線鬼怒川線)と東上線系統(東上線越生線)の三線連絡運輸を行っていました。
2014年4月1日以降、東武鉄道における普通乗車券での三線連絡運輸は全廃されており、現在ではこのような乗車券は購入できません。ICカードが普及した現在においてはほとんど発売実績のなかった乗車券と思われます。
通過連絡運輸とは異なり社線の営業キロは通算されず、単純に片道乗車券3枚分を合算した額が運賃となります。

営業キロ・運賃は東武鉄道 東上線区間1.2km 140円、JR東日本11.7km 210円、東武鉄道 伊勢崎線区間6.0km 160円で合計18.9km、510円となります。現行運賃ではそれぞれ150円、220円、170円で540円、IC運賃では144円、216円、165円で525円です。

なお、北池袋からとうきょうスカイツリーは地下鉄線経由で押上までとした方が安価となります。
北池袋(東上線)池袋(丸ノ内線)大手町(半蔵門線)押上、16.1km 370円(現行390円、IC381円)


東武鉄道三線連絡範囲は以下のとおりでした。
東武本線・東上線間】
JR東日本 北千住・池袋間、大宮・池袋間、久喜・池袋間、大宮・川越間、久喜・川越間を経由し、東武鉄道 東武本線と東上線の各駅相互間
「各駅相互間」と記していますが、発売は東日本旅客鉄道株式会社 旅客連絡運輸取扱基準規程別表により接続駅からの社線運賃計算ができる範囲に限られます。東上線系統は各接続駅からの全駅が連絡範囲ですが、東武本線系統は接続駅により連絡範囲が異なります。
東武本線相互間】
(1)JR東日本 北千住・柏間を経由し、伊勢崎線 谷塚〜浅草間と野田線 清水公園〜六実間の各駅相互間
(2)JR東日本 栃木・伊勢崎間を経由し、日光線 新古河〜東武日光間、宇都宮線伊勢崎線 大田〜境町間の各駅相互間
(3)JR東日本 栃木・佐野間を経由し、日光線宇都宮線鬼怒川線と佐野線、小泉線伊勢崎線 鷲宮〜境町の各駅相互間
※かつて伊香保軌道線があった頃は、国鉄線 伊勢崎・渋川間、佐野・渋川間、栃木・渋川間を経由し、東武本線各駅と伊香保軌道線との間での三線連絡運輸も行われていたようです。

今回の乗車券は池袋・北千住経由ですので、連絡範囲は以下のとおりでした。
東武鉄道 東上線系統:東上線越生線
JR東日本:池袋・北千住間(経由)
東武鉄道 東武本線系統:伊勢崎線亀戸線大師線 大師前、野田線 岩槻〜野田市間、佐野線、小泉線桐生線日光線宇都宮線鬼怒川線