鰭ヶ崎から品川への連絡乗車券

鰭ヶ崎(ひれがさき)から品川への片道乗車券です。馬橋で流鉄とJR東日本を乗り継いでいます。
流鉄の補充式片道乗車券により発売頂きました。

流鉄は馬橋から流山の5.7kmを繋ぐ流山線を運営する鉄道会社です。全駅有人駅で自動改札機はありません。自動券売機はありますが出札窓口で硬券の乗車券・入場券の発売も行なっています。なお、流鉄には会社のウェブサイトが存在しないため、列車時刻や運賃等の公式な情報は電話で問い合わせるのみとなります。
※2013年5月15日追記:2013年3月21日に流鉄公式ホームページが開設されました。

JRへの連絡乗車券は一部区間が自動券売機で購入可能で、品川も自動券売機の発売範囲に入っていましたが、窓口で手書きの乗車券を購入したいと申し出て発券頂きました。

経路は以下のとおりです。

鰭ヶ崎(流山線)馬橋(常磐線)日暮里(東北本線)東京(東海道本線)品川

流鉄が160円(3.6km)、JR東日本が540円(31.7km)で合計700円となります。
流鉄はJRの中ではJR東日本とのみ連絡運輸を行なっており、東京〜品川間は東海道新幹線経由での発売はできないのですが、東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第16条の2(1)の規定に従い、在来線(東海道本線)経由の乗車券で同区間の新幹線(東海道新幹線)経由とすることが可能です。ただし新幹線の特急券は別途必要となります。

今回は東京〜品川間で実際に東海道新幹線を経由してきました。
新幹線の自動改札機は通過できないので有人改札を通りました。改札の方は着駅が品川であることを確認すると特急券に入鋏印を押印していました。旅行会社のクーポン券など自動改札機に対応しないきっぷ類での乗車がそこそこあるようです。

品川駅では乗車券の持ち帰りを申し出ました。
通常は「無効/(海)品川」の一般的な様式なのですが、N700系新幹線が描かれた無効印を押印頂きました。

経由欄を見ると「馬橋・」と中黒(・)があらかじめ印字されていることから、馬橋より先で更に乗り継ぐような乗車券の発売を想定しているものと思われますが、現在は普通乗車券での三社連絡となるものは発売していません。
かつては流鉄→JR→京成・新京成東武の三社連絡運輸を行なっていましたが、現在では定期乗車券に限っての発売です。出札窓口にも新京成などの駅名のはんこが用意されていますが、普通乗車券の運賃表が無いため設備上も発売できません。


なお、馬橋を接続駅とするJR東日本と流鉄の連絡範囲は以下のとおりです。
JR東日本東海道本線 東京・横浜、東北本線 川口〜大宮間・戸田公園〜北与野間、常磐線 松戸〜取手間、総武本線 市川〜千葉間、京葉線
流鉄:小金城趾・鰭ヶ崎・平和台・流山

流山線幸谷駅は、武蔵野線新松戸駅に隣接しており、車内や路線図でも乗り換えが案内されていますが、連絡乗車券の発売は行なっていません。馬橋接続の連絡乗車券で、幸谷での乗り換えも出来ません。

東海道本線(新幹線)、山陽本線(新幹線)、東北本線(新幹線)、高崎線(新幹線)、上越線(新幹線)、信越本線(新幹線)及び鹿児島本線(新幹線)に対する取扱い)
第16条の2 次の各号の左欄に掲げる線区と当該右欄に掲げる線区とは、同一の線路としての取扱いをする。
(1)東海道本線山陽本線中神戸・新下関間/東海道本線(新幹線)及び山陽本線(新幹線)中新神戸新下関