JR東日本POS端末発行の乗車券

小宮から立川への片道乗車券です。JR東日本のPOS端末により発売されました。小宮駅みどりの窓口はありませんがPOS端末が設置された出札窓口があります。
※2016/12/31追記 小宮駅出札窓口は2016年3月に営業を終了しました。


この乗車券の経路は以下のとおりです。
小宮(八高線)拝島(青梅線)立川(中央本線)西国分寺(武蔵野線)武蔵浦和(東北本線[埼京線])大宮(東北本線)南浦和(武蔵野線)新松戸(常磐線)日暮里(東北本線)秋葉原(総武本線[御茶ノ水支線])錦糸町(総武本線)西船橋(京葉線[二俣支線])南船橋(京葉線)東京(東海道新幹線)品川(東海道本線[品鶴線])武蔵小杉(南武線)立川

これで18経路です。営業キロ203.2km、運賃計算キロ203.7kmで運賃は3670円です。
片道200kmを超え、大都市近郊区間に含まれない新幹線を経由しているので3日間有効、途中下車可となります。


当初は品川より先を以下のように購入する予定でした。
品川(東海道本線)鶴見(鶴見線)浜川崎(南武線[浜川崎支線])尻手(南武線)立川

これでPOS端末の上限となる20経路となるはずですが、端末に入力はできるもののうまく運賃計算ができないようで発売経路に短縮して発券頂きました。

JR東日本のPOS端末が発券する乗車券は不明な点も多く、マルス端末では運賃計算ができる上限の16経路を超えても発券でき、120mm券となる11経路を超えても85mm券で発券されます。
経由印字では通常省略される○○「線」まで印字されるため、経由欄はすぐに埋まってしまいます。
おそらく自動改札機対応を優先したのかと思われますが、今回の乗車券では経由印字が大宮で終わり、それ以降が全て省略されています。さすがに省略されすぎですので追記頂きましたが、駅名小印が酷く滲んでしまいました。「東北・武蔵野・三河島・東北・総武・京葉・東京・○幹・品川・西大井・南武」が追記されました(※)。
東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第70条において同区間通過時は経路を指定しないという規定からすると、三河島の次の東北と、東京・○幹・品川は不要かもしれません。また、総武・京葉では南船橋経由(二俣支線)と市川塩浜経由(高谷支線)の区別がつかないことから、「総武・南船橋・京葉」のようにしたほうが良いかもしれません。

最終的に駅名小印は以下のようになり、完全に読めなくなってしまいました。小宮駅改札印はほとんど滲んでいませんのでインクの問題なのでしょう。


立川駅で使用済み乗車券持ち帰りを申し出た際は無効印と穴あけが行われましたが、穴あけパンチのような大きな穴ではなく改札窓口に設備されている概算鋏が使用されました。「○幹」の下の小さな穴です。


この乗車券、磁気エンコード情報はどのようになっているのか、自動改札機での挙動を見るため幾つかの駅で途中下車をしてみました。
西国分寺武蔵浦和・大宮・浦和・南浦和南流山・北千住・秋葉原錦糸町は自動改札での入出場可、西船橋・東京・品川・武蔵小杉は入出場・新幹線乗換とも不可でした。八高線から経路数10となる錦糸町(総武本線2)まで磁気情報が入っているように思われます。錦糸町以遠の駅では出場時は「乗り越し」、入場時は「区間外」となり、いずれも自動改札機を通過できませんでした。

券面に経路印字も磁気情報も途中で途切れてしまうことから、POS端末で経路数の多い乗車券を購入する場合は不足部分を追記頂いた方が無難と思います。


なお、マルス端末とPOS端末では経由線名が一部異なっています。POS端末へは以下のように入力されていました。
八高線青梅線中央東線武蔵野線・埼京北与野・東北本線武蔵野線常磐三河島東北本線総武本線2・総武本線京葉線2・京葉線・東京・東海山陽新幹線・品川・品鶴線南武線

八高線小宮駅の出札窓口営業時間は毎日7:20から18:00です。料金専用補充券による指定券の発売は行っていません。

第70条 第67条の規定にかかわらず、旅客が次に掲げる図の太線区間を通過する場合の普通旅客運賃・料金は太線区間内の最も短い営業キロによつて計算する。この場合、太線内は、経路の指定を行わない。
(以下略)