500系新幹線「500 TYPE EVA」

JR西日本は11月7日から2017年3月まで500系新幹線車両V2編成を改造した「500 TYPE EVA」によるこだま号を1日1往復運転しています。

この列車は1号車が事前申し込みの当選者のみ入室できる「500 TYPE EVA展示・体験ルーム」、2号車は自由席の「500 TYPE EVA特別内装車」です。
今回、初日の展示室見学に当選したので乗ってきました。新大阪・博多などの主要駅は初日だけあって報道陣含め大変な混雑でしたが、運行自体は通常のこだま号のため通過待ちの長時間停車もあり、新岩国などでは人も少なく撮影は容易でした。


現在は博多発新大阪行きこだま730号と、折返し新大阪発博多行きこだま741号(及び、それに接続する博多南線)の運用で固定されています。
時刻表においても「500 TYPE EVA車両で運転」との注記があります。


当選者のみに配布される「500 TYPE EVA」GUIDE BOOKと、500 TYPE EVA展示・体験ルーム入室許可証です。最終ページは記念乗車証も兼ねています。
平日に当選するとさらにポストカード2枚セットも付いてくるとのことです。



今回はJR西日本の割引きっぷ、スーパー早得きっぷで乗車しました。
乗車券に相当するA券と、指定席特急券に相当するB券の2枚セットの特別企画乗車券です。

 


発売はJR西日本インターネット予約サービスe5489のみで、購入は乗車14日前まで、決済後はきっぷ受け取り有無に関わらず変更不可と制約が多いですが、その分割引率も大きくなっています。
新大阪(市内)→博多(市内)で、こだま号普通車指定席(通常期)を利用した場合、運賃9610円、特急料金5390円の合計15000円です。スーパー早得きっぷは運賃相当額6240円(約35%引)、特急料金相当額4050円(約25%引)の合計10290円(約31%引)です。
特急券部分の割引率はあまり大きくなく、例えば同じくJR西日本のネット予約であるeきっぷは同区間3630円(約32%引)とこのきっぷより安価ですが、スーパー早得きっぷは乗車券部分の割引が大きいので乗車券を含めた全体としては、eきっぷより安価となります。
なおeきっぷは発車直前(6分前)まで予約可能で年会費が必要なJ-WESTカード会員専用、スーパー早得きっぷは14日前までに決済が必要だがJ-WESTネット会員登録のみで購入可能と条件が異なるため、単純には比較できません。


このきっぷの券面には以下の記載があります。
【A券】
利用・払戻は同時発券のB券必要
B券以外の料金券併用不可(別途乗車券要)
変更払戻取扱制限有 下車前途無効
【B券】
指定列車のみ乗車可 自由席乗車不可
使用・払戻は同時発券のA券必要

A券とB券を併用する場合のみ有効、他の乗車券類との併用ができないとありますが、ネット上のスーパー早得きっぷ説明ページでは以下のようになっています。

●ご予約いただいた列車・設備以外はご乗車になれません。ご予約いただいた列車・設備以外をご利用になる場合は、改めて所定の乗車券・特急券をお買い求めいただきます。
●指定列車に乗り遅れた場合は片道乗車券【A券】のみ有効です。指定列車以外の新幹線、特急列車にご乗車の場合は、改めて特急料金等が必要になります。後続列車の自由席にもご乗車いただけません。

すなわち、指定列車以外にあっては乗車券としても原則無効ですが、乗り遅れ時に限り救済措置として乗車券部分のみ有効期間内は使用できるということになります。スーパー早得きっぷの券面には乗り遅れ時の扱いは記載がないため、予約時に確認していないと気が付かないかも知れません。

なお、スーパー早得きっぷに限らずJR西日本e5489の割引は、設定区間が多数あり口座数が膨大な数となるためか、特別企画乗車券口座を設定しての発売ではなく通常の乗車券・特急券にe5489の割引コード(今回は乗車券:企683、特急券:企439)を指定して発売されます。
「企画乗車券」と券面にあるにも関わらず「○企」の記号と「000-00」のようなマルス商品コードがないのはそのためです。JR東日本えきねっとトクだ値JR東海エクスプレス予約のIC乗車票、JR九州ネットきっぷ、レール&レンタカー割引でも同じように扱われます。