JR東日本と三陸鉄道の連絡乗車券(2)

久慈から川内への片道乗車券です。三陸鉄道の特別補充券による発売です。
着駅は「かわうち」と読みます。

経路は久慈(北リアス線)宮古(山田線)川内営業キロと運賃は三陸鉄道71.0km 1850円、JR東日本40.6km(運賃計算キロ44.6km) 760円で合計111.6km、2610円です。経由は「山田線」とあります。
片道100kmを超えていますので、2日間有効で途中下車可となります。

川内と同じ表記の駅は鹿児島本線にもあり、こちらは「せんだい」と読みます。漢字表記では区別がつかないため、JRのきっぷでは山田線を「(山)川内」、鹿児島本線を「(鹿)川内」と区別しています。三陸鉄道JR東日本としか連絡運輸を行っていないので区別の必要はないとの判断からか、「川内」のみの表記です。
三陸鉄道久慈駅の自動券売機ではJR連絡券をほとんど発売しておらず、主に窓口での発売となります。


宮古を接続駅とする三陸鉄道JR東日本の連絡範囲は以下のとおりです。
三陸鉄道北リアス線
JR東日本:山田線(※)、釜石線
※山田線運休区間 磯鶏〜両石間を発着・経由するものは発売できない。

2014年4月5日以降、釜石・宮古間JR線経由の北リアス線南リアス線三線連絡運輸は廃止されています。
久慈駅に掲出されている運賃表は山田線経由盛岡(3790円)までとなっており、釜石線南リアス線を着駅とするものは運賃に×印が付けられ発売できないようです。出札窓口の運賃表も盛岡までのものしかありませんでした。
盛岡・山田線を経由し釜石線北リアス線の連絡乗車券は、実質的にJRからの片発売となっています。


裏面です。
連絡範囲縮小前は仙台市内・東京都区内への乗車券を発売していましたので、その記述が残っています。
東京近郊区間内各駅相互発着」の説明がなぜあるのかはよくわかりませんが……。



宮古から一の渡への片道乗車券です。車内用特別補充券ですが、列車内ではなく宮古駅の出札窓口で購入しました。
この区間硬券乗車券がありますが、補充券で発売頂くことも可能でした。

東京都区内、仙台市内、青森や矢本経由・新月経由など過去の連絡範囲に則した配置になっています。
宮古〜一の渡間は営業キロ6.2kmで運賃310円です。


車内用特別補充券では宮古の隣が一の渡になっていますが、2010年に宮古〜一の渡間に山口団地という新駅が開業しました。
硬券の片道乗車券です。1.6km、160円です。


宮古から山口団地への硬券の往復乗車券はないようです。特別補充券で発売されました。
特別補充券には列車番号を記載する欄もあり車内補充券としても使用できるようですが、事由の「別途片道」が実際に使われたことはあるのでしょうか。




盛駅で購入した盛から陸前赤崎への片道乗車券です。営業キロ3.7km、運賃は260円です。
自動券売機、硬券、補充券でそれぞれ購入しました。


硬券乗車券には「三陸鉄道盛駅ふれあい待合室」のきっぷケースを付けて頂けました。


特別補充券です。発行箇所の盛は判子ですが、発駅は手書きで記入されています。