補充券による西武鉄道の特急券

西武新宿駅発行、西武新宿から拝島までの臨時特急の特急券です。発売額は410円で、車内特別補充券で発行されました。

西武鉄道では、特急列車で使用される10000系レッドアローの塗装を登場当初のカラーリングに変更した車両を「レッドアロークラシック」と呼称して使用していますが、この度2011年12月12日から18日までの1週間、期間限定で西武新宿から拝島までの臨時の特急で同列車が使用されました。

拝島線は通常特急列車の運転が無く、西武線特急券券売機でも発売ができません。このため、特急券の発売・座席管理には少々特殊な方式が取られました。
1.特急券の発売は西武新宿・高田馬場の両駅のみで行う。この他の駅では発売しない。
2.停車駅は西武新宿、高田馬場、田無、小平、玉川上水、拝島。田無〜拝島間は下車専用で乗車不可。

座席は西武新宿と高田馬場で予め割り当てが決まっており、購入する都度常備券に番号を記入していました。
発売駅を限定することにより、特急券の管理システムに手を入れることなく新規列車を走らせることが可能となっています。

新宿〜拝島間は、JR東日本青梅ライナーと競合することとなるのですが、現在の青梅ライナーが所要時間38〜42分、ライナー料金500円、1日3本です。西武鉄道拝島線特急は49〜50分、特急料金410円、1日1本です。どちらも全席指定ですので、必ず座って乗車できます。
所要時間のJR、料金の西武といったところでしょうか。

券面を見てみます。
画面では分かりづらいのですが、黄色のボール型の模様の地紋で「せいぶてつどう」とあります。これは西武鉄道のCI変更前のものです。
また、特急列車名に今は運転されていない「おくちちぶ」が見られます。おくちちぶ号は2003年廃止ですので少なくともそれ以前からある特急券ということになります。
レッドアロークラシックに合わせ、特急券もクラシックな補充券としたのでしょうか。