普通車指定席用の回数券でのグリーン車乗車

広島→博多のAグリーン券です。

新幹線グリーン車の車内でグリーン券を購入した際に発券されました。グリーン券単独での発売です。

 

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西日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第63条第1項では、特急列車のグリーン券の発売は急行券と同時に発売する場合に限ると規定されており、本来はグリーン券単独での発売は行いません。

 

 このグリーン券は、博多(市内)⇔広島(市内)の新幹線回数券(普通車用)で新幹線に乗車し、車内でグリーン車への変更を申し出た際に発売されたものです。

 

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普通車用の新幹線回数券は当然ながら普通車でしか使用できませんが、使用開始後については「乗車後車内に余席があり運輸上支障がない場合」は「所定のグリーン料金」を支払うことでグリーン車へ変更できます。 

 

この場合の「所定のグリーン料金」とは、普通車指定席特急料金4140円とグリーン車指定席特急料金7800円の差額3660円ではなく、広島→博多間280.7kmに相当するグリーン料金4190円となります。

グリーン車利用時の指定席料金相当額530円の減額がなく、グリーン料金がそのまま必要となるため割高ではあります。

車内補充券発行機はこのようなケースを想定し、グリーン券単独での発売にも対応しています。

 

(指定券の関連発売等)

第63条 旅客が、特別急行列車の指定席(特別車両の指定席及びコンパートメント個室に限る。)又は寝台を使用する場合の指定席特別車両券(A)、寝台券又はコンパートメント券は、指定席特急券と同時に購入するときに限って発売する。