はやぶさ号立席特急券

東京から仙台へのはやぶさ3号立席特急券です。
新幹線はやぶさ号・はやて号・こまち号は原則全区間で全車指定席なのですが、例外もあります。

上記特急券はその例外の1つで、乗車する列車が満席の場合に限り立席特急券が発売されます。
列車名、号車が指定されているのが特徴です。列車のどこにでも立って乗車できるわけではなく、指定された号車の出入口付近に立って乗車する必要があります。また、号車ごとの発売枚数が管理されており、立席も満席という事が起こりえます。ただし100席以上設定され、立席が満席となることはほぼないでしょう。
きっぷの性格としては指定券に近く、様式も指定席の特急券とほぼ同じです。

なお発着時刻をご覧いただければ分かる通り、1時間以上着席できません。このため満席であっても駅で積極的に案内されることはなく、知る人ぞ知る存在となっているのが実態です。
指定席券売機においては、前日の時点で満席のはやぶさ号・はやて号・こまち号において立席特急券を発売しますが、窓口においては満席となった時点で発売は可能です。
一旦満席となってもその後空席が出る可能性があることから、指定席券売機での立席特急券は空席の動きが少なくなる前日からのみ行なっているものと思われます。

立席特急券の発売額は、東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第125条第1項(1)イ(ロ)aに以下のとおり規定されています。

(大人急行料金)
第125条 大人急行料金は、次の各号に定めるとおりとする。
(1) 特別急行料金
イ 新幹線
(ロ) 立席特急料金
a b、c、d及びe以外の立席特急料金
別表第2号ツ、ネ、ナ、ナの2、ラ、ム及びウに定める料金から510円を低減した額とする。

※別表第2号ツ、ネ、ナ、ナの2、ラ、ム及びウ は、それぞれ以下の新幹線の指定席の特急料金を定めています。
ツ:東海道・山陽新幹線
ネ:東海道・山陽新幹線(のぞみ号・みずほ号)
ナ:東北新幹線
ナの2:東北新幹線(はやぶさ号)
ラ:上越新幹線
ム:長野新幹線(北陸新幹線)
ウ:九州新幹線

通常期の指定席の特急料金から510円を引いた額が立席特急券の発売額です。自由席と同額というように読めますが、東京〜仙台間の自由席特急料金は4300円であり、立席特急料金と一致しません。
これは、はやぶさ号は大宮〜仙台〜盛岡間の乗車時に加算料金が設定されていることによります。東京〜大宮、盛岡〜新青森間には加算料金は設定されていません。今回は大宮〜仙台間ではやぶさ号に乗車していますので、300円の加算料金が追加されます。

東京〜仙台間の特急料金4810円+はやぶさ号加算料金300円−立席特急料金減額510円で、4600円となります。
券面右下の「NO4300 N04300」が、はやぶさ号加算料金を含めない場合の立席特急料金で、同4810円−510円で4300円となります。