会津鉄道の入場券

会津鉄道 湯野上温泉駅の入場券です。会津鉄道の特別補充券による発売です。
券面の通り、1枚140円となります。

特別補充券を入場券として使用するのは初めて見ました。他社でも見たことがありません。
例えばJRでは旅客営業規則において特別補充券で発売できる券種を定めていますが、入場券は発売できる券種に含まれていないため特別補充券での発売は不可となります(※)。
東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第224条

会津鉄道では硬券の入場券も発売しています。日付はダッチングマシンでの刻印です。

硬券は1枚200円となります。硬券と特別補充券で発売額が異なりますが、会津鉄道の初乗り運賃は3kmまで200円です。
入場券発売額が二種類ある鉄道会社というのも初めて見るように思います。


湯野上温泉駅は、日本の鉄道駅としては珍しい茅葺き屋根の駅舎です。
重要伝統的建造物群保存地区である大内宿の最寄り駅(駅から車で10分ほど)であり、昭和62年にJR東日本 会津線(当時の駅名は湯野上駅)が廃止され、第三セクター会津鉄道 会津線となった際に茅葺き屋根の駅舎が建設されました。
現在の屋根は平成17年に葺き替えられた二代目となります。

駅舎内の待合室には囲炉裏があり、鉄道駅と言うよりは古民家といった佇まいです。
下郷町観光協会委託駅員配置時間内は、虫除けを兼ねて実際に火が入れられています。駅前では足湯「親子地蔵の湯」が10月11日の完成に向けて工事中でした。駅構内・改札外のどちらからでも利用できるようになるとの事です。


(特別補充券の発行)
第224条 特別補充券は、この章の第1節から第7節までに規定する乗車券類として発行するほか、払戻証明等の取扱いをした場合に、その取扱いをした証として発行する。


(注釈)第1節から第7節は以下のとおりです。入場券は含まれていません。
第1節 通則
第2節 乗車券の様式
第3節 急行券の様式
第4節 特別車両券の様式
第5節 寝台券の様式
第6節 座席指定券の様式
第7節 特殊乗車券類の様式