三日月駅常備乗車券

三日月から大阪・新大阪への片道乗車券です。

 

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経由は「御着」のみと大胆に省略されていますが、運賃計算経路は三日月(姫新線)姫路(山陽本線)神戸(東海道本線)大阪です。

大阪・三日月間は営業キロ125.4km(運賃計算キロ128.2km)で姫路駅を経由し、姫路以遠の駅を着駅としているため、西日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則(以下、旅客規則)第88条の規定により大阪を基準として運賃を計算し、同第187条第6号の規定により券面は「大阪・新大阪」となります。

運賃は2270円(消費税率8%の運賃、現行2310円)で、大都市近郊区間内相互でないため2日間有効、途中下車可能です。

 

三日月駅無人駅ですが、かつては駅前の自転車預かり所で常備乗車券の発売を行っていました。大阪・新大阪はそのうちの1枚です。なお、2019年9月30日で受託契約は解除となりました。現在ではこの乗車券は発売していません。

 

この乗車券は大阪で途中下車しています。

大阪・新大阪の規定は、考え方としては東京山手線内・特定都区市内と同じではありますが、なぜか途中下車については規定はありません。

このときは最終的な下車駅が新大阪なのであれば、ということで途中下車が認められましたが、特定都区市内などと同様に大阪と新大阪で一つの駅とみなすのであれば、大阪で下車した時点で旅行終了と考えるのが自然です。

なぜ大阪駅での途中下車が認められたのかは、今もわかりません。多分誤扱いでしょう。

 

新大阪駅又は大阪駅発又は着となる片道普通旅客運賃の計算方)

第88条 新大阪駅又は大阪駅と姫路駅以遠(英賀保京口又は播磨高岡方面)の各駅との相互間の片道普通旅客運賃は、姫路駅を経由する場合に限り、大阪駅を起点又は終点とした営業キロ又は運賃計算キロによって計算する。

 

(乗車券類の駅名等の表示方)

第187条 乗車券類の駅名及び旅客運賃・料金の表示方は、次のとおりとする。

(1)〜(5)略

(6)第88条の規定により旅客運賃を計算する場合の乗車券の駅名の表示方は、「新大阪・大阪から」、「大阪・新大阪ゆき」の例により表示する。

(以下略)