片側だけの特定都区市内

井原市から[広]広島市内への片道乗車券です。

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井原市広島市内に含まれる駅ですが、券面は[広]広島市内→[広]広島市内とはならず、着駅側のみに特定都区市内が適用されています。

 

なぜこのような券面となるのかを考えてみます。

この乗車券は芸備線井原市から可部線あき亀山への片道乗車券として運送の申し込み(みどりの券売機の操作)を行いました。

運送申し込み時の経路は井原市(芸備線)広島(山陽新幹線)徳山(山陽本線)櫛ヶ浜(岩徳線)岩国(山陽本線)横川(可部線)あき亀山です。

 

井原市あき亀山とも広島市内(広島市安佐北区)に含まれる駅ですが、上記の経路において特定都区市内中心駅である広島→広島(山陽新幹線・徳山・山陽本線岩徳線山陽本線経由)は営業キロ177.0kmで片道200kmを超えておらず、特定都区市内は適用されません。

 

この場合、発着とも単駅の井原市あき亀山となりそうなものですが、一方で井原市(単駅)→広島(芸備線・広島・山陽新幹線・徳山・山陽本線岩徳線山陽本線経由)は営業キロ214.1kmと片道200kmを超えているため、着駅側に特定都区市内が適用となります。

一方で広島→あき亀山(単駅)は営業キロ189.6kmですので[広]広島市内→あき亀山とはなりません。

 

このようなケースは過去に記事にしましたが、同一の特定都区市内で適用と不適用が共存するケースはなかなか無いと思います。

 

ところでこの乗車券、井原市から広島までの芸備線内での途中下車は可能なのでしょうか。

特定都区市内が着駅側にのみ適用されていることから可能なように思いますが、西日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第156条第3号の規定を見る限りは特定都区市内の適用されている発着駅どちらかに限るような規定はないため、途中下車できないように読めます。

このように片側にのみ特定都区市内が適用されているケースを旅客営業規則が想定していないように思えますが、実際はどうなのでしょう。

なお、広島市内の自動改札機に投入すると旅行終了として乗車券は回収となります。

 

(途中下車)
第156条
旅客は、旅行開始後、その所持する乗車券によって、その券面に表示された発着区間内の着駅(旅客運賃が同額のため2駅以上を共通の着駅とした乗車券については、最終着駅)以外の駅に下車して出場した後、再び列車に乗り継いで旅行することができる。ただし、次の各号に定める駅を除く。

(1)〜(2) 略

(3) 第86条及び第87条の規定によって発売した乗車券を使用する場合は、当該乗車券の券面に表示された特定都区市内又は東京山手線内にある駅

(以下略)