市ヶ谷接続の連絡乗車券

四ツ谷から飯田橋への片道乗車券です。着駅の表記は「地下鉄飯田橋」とあります。


経路は四ツ谷(中央本線)市ヶ谷(有楽町線)飯田橋JR東日本0.8km 140円、東京メトロ1.1km 170円で合計310円です。
JR東日本東京メトロは市ヶ谷を接続駅とする普通乗車券の連絡運輸を行っており、このような乗車券が発売可能です。


一方で四ツ谷飯田橋はJRでもメトロでも1社だけで到達できる区間でもあります。

四ツ谷から飯田橋へのJR東日本の片道乗車券と、東京メトロの片道乗車券です。
JR完結の場合は140円、メトロ完結の場合は170円、どちらも初乗り運賃です。実態として今回のような連絡乗車券の需要は皆無でしょう。

JR東日本の東京支社管内は2014年4月以降、自動券売機での連絡乗車券の発売を縮小し、東京モノレール京浜急行電鉄羽田空港までの区間、乗継割引がある区間、通過連絡となる区間、乗換改札のある接続駅からの初乗り区間などに限られるようになりました。市ヶ谷駅は乗換改札のある接続駅ではありますが、精算所と自動券売機が設置されている関係か券売機での発売は行なっていません。

この乗車券は経由欄が空欄で発券され、接続駅の「市ヶ谷」が手書きで追記されています。マルス端末の金額入力・収受額入力操作により発券されたものです。
マルス端末上の操作は発駅「四ツ谷」、着駅「地下鉄飯田橋」JR線運賃「140」円、社線運賃「170」円、接続駅コード「4628」(市ヶ谷)、有効日数「1」日、自他区分「自社完結」で発券できます。

東京メトロでも逆向きの区間の乗車券を規定上は発売できますが、飯田橋駅では全ての自動券売機で市ヶ谷接続JR線連絡乗車券を発売していません(※)。
乗り換えで運賃が高くなり、時間も多くかかる経路なので発売することによる旅客の不利を避けるためと考えられます。券売機に口座がない以上は特別補充券での発売となると思われますが、実際に発売されることはないでしょう。
※過去には発売していたようですが、いつの間にか券売機に設定されなくなりました。

市ヶ谷を接続駅とするJR東日本東京メトロの連絡範囲は以下の2通りです。
(1)JR東日本中央本線 四ツ谷東中野間と東京メトロ有楽町線 東池袋〜有楽町間
(2)JR東日本中央本線 御茶ノ水・水道橋、総武本線 秋葉原〜両国間と東京メトロ有楽町線 麹町〜桜田門
接続駅の市ヶ谷を境に西と東で連絡範囲が異なっています。連絡範囲はかなり限定されており、JRとメトロで同名の駅を発着駅とするような連絡乗車券は、普通乗車券として発売できません。

※2018/3/21追記:市ヶ谷接続のJR東日本線と東京メトロ線の普通乗車券での連絡運輸は、2018/3/16で廃止されました。