池袋→池袋の連絡乗車券となる連続乗車券

池袋から池袋への連続乗車券です。東武鉄道の特別補充券により発売されました。

購入時の経路は以下のとおりです。
連続1:池袋(東上線)寄居(八高線)用土
連続2:用土(八高線)越生(越生線)坂戸(東上線)池袋

東武鉄道の連続乗車券は、過去に連続乗車券の要件を満たさない乗車券を投稿してしまいましたが、今回は連続乗車券となるような経路で購入しました。
運賃、営業キロは連続1が東武鉄道860円(75.0km)、JR東日本180円(4.5km)で合計1040円(79.5km)、連続2がJR東日本570円(28.8km)、東武鉄道700円(51.5km)で合計1270円(80.3km)です。
連続1と2を合算し、発売額は2310円です(当時)。連続1・2とも大都市近郊区間内相互発着ですので1日有効、全体として2日間有効で下車前途無効です。
券面に「下車前途無効」の文言はありませんが、東武〜JRの乗換駅である寄居・越生と、運賃打ち切り駅の用土を除き途中駅での下車はできません。
現行運賃:連続1 東武890円(IC885円)、JR190円(185円)、連続2 JR580円(IC583円)、東武720円(IC720円)、合計2380円(IC2373円)

東武鉄道は乗車券の券種として連続乗車券の取り扱いがありますが、自社線完結に限らず連続の連絡乗車券という乗車券も発売券種に含まれ、連絡範囲内であれば発売可能です。
今回は連続1が東武鉄道JR東日本、連続2がJR東日本東武鉄道の形態となる乗車券です。JR発でも発売自体は問題ないとのことでした。
規則上、東武線の連続乗車券は特別補充券を用いて一葉で発売することになっています。収受区間は全区間(連続1の発駅と連続2の着駅)を記載し、記事欄に運賃打ち切り区間を記入することになっています(※1)。
※1 東武鉄道株式会社 旅客営業取扱基準規程第236条第1項(2)イ
これに従い、記事欄には「池袋−寄居−用土−越生−池袋」と記載されています。


この乗車券を購入した時点での寄居・越生を接続駅とするJR東日本東武鉄道の連絡範囲は以下のとおりです。なお東上線越生線の連絡範囲は、JR接続駅(池袋、川越、小川町、寄居、越生)全てで同じです。
JR東日本東海道本線(※2)、南武線武蔵野線横浜線横須賀線中央本線 吉祥寺〜甲府間、青梅線五日市線八高線東北本線 川口〜白河間・戸田公園〜北与野間、常磐線 松戸〜日立間、川越線高崎線上越線 高崎問屋町〜越後湯沢間、吾妻線両毛線水戸線日光線烏山線信越本線(北陸新幹線) 北高崎〜横川間・安中榛名〜上田間、総武本線京葉線外房線内房線成田線東金線
東武鉄道東上線越生線
※2 東京都区内・横浜市内の各駅を含む。

現在では連絡範囲は縮小され、上記のうち東北本線黒磯まで、上越線水上まで、信越本線横川までにそれぞれ縮小されています。