地下鉄運賃改定前後の乗車券

日本橋から都営地下鉄線180円区間の片道乗車券です。

都営地下鉄の初乗り運賃は170円でしたが、2014年6月1日から180円に改定されました。
消費税率引き上げにより、ほとんどの社局においては2014年4月1日から運賃・料金改定が行われましたが、東京都交通局の運賃改定は以下のとおり2回に分かれての実施でした。
2014年4月1日改定
 都営バス、都電荒川線
2014年6月1日改定
 都営地下鉄各線、日暮里・舎人ライナー

公営交通は運賃改定も議会で議決される必要があり、12月に議決されそれからシステム改修を実施、6ヶ月かかるため4月1日には間に合わなかった、都営バス、都電荒川線が先行して改定したのは、均一運賃のためシステムが簡素であるから……と報じられています。

この他の公営交通の運賃・料金改定は以下のとおりです。
2014年4月1日から
 仙台市交通局 バス・地下鉄
 横浜市交通局 バス
 京都市交通局 バス・地下鉄
 大阪市交通局 バス・地下鉄・ニュートラム
 神戸市交通局 バス地下鉄
 福岡市交通局
2014年6月1日から
 横浜市交通局 地下鉄
2014年9月1日から
 名古屋市交通局 バス・地下鉄
2014年10月1日から
 札幌市交通局 地下鉄・路面電車



上野御徒町から都営地下鉄線170円区間の片道乗車券です。2014年5月31日に購入したものです。

5月31日の24時(=6月1日午前0時)から同日終電までのわずかな時間帯に購入した乗車券においては、6月1日中の利用も可能だったようですが、自動精算機が対応していないようで窓口精算となっていました。
「精算機を使用せず係員へ」という言い回しからすると、精算機は利用可能であっても新運賃との差額精算となってしまっていたのでしょうか。




4月1日以降、都営線の初乗りは180円となりましたが、南北線(東京メトロ)との共用区間である目黒〜白金高輪間相互においては、安価となる東京メトロの運賃が適用されます。同区間は2014年4月1日に東京メトロの運賃が改定されたときに170円となりました。
現行の運賃体系では、都営線170円となる唯一の区間ということになります。

上記特定運賃の規則上の根拠は、東京都地下高速電車 旅客営業規程第15条第2項に拠ります。

(大人片道普通旅客運賃)
第十五条 大人片道普通旅客運賃は、旅客の乗車する発着区間のキロ程により、次により区分した額とする。
一区 一キロメートルから四キロメートルまで 百八十円
二区 五キロメートルから九キロメートルまで 二百二十円
三区 十キロメートルから十五キロメートルまで 二百七十円
四区 十六キロメートルから二十一キロメートルまで 三百二十円
五区 二十二キロメートルから二十七キロメートルまで 三百七十円
六区 二十八キロメートルから四十六キロメートルまで 四百三十円
2 前項の規定にかかわらず、目黒駅から白金高輪駅までの特定区間を相互発着する旅客の片道普通旅客運賃は、次のとおりとする。
区分 運賃
大人 一七〇円
小児 九〇円
3 前二項による普通旅客運賃は、別表第三のとおりとする。
(以下略)

2014年3月31日までは、同区間の運賃はメトロの改定前運賃と同額の160円でした。



当時の白金高輪駅には都営・メトロ両方の特殊補充券があり、隣駅の白金台までの乗車券として発売頂けました。現在は補充券自体が駅にないとのことです。
改札内で乗り換えできる駅ですので、地図式の補充券である特殊区間用特別補充券も無いとのことでした。