新大阪から三ノ宮・三宮への乗車券

新大阪から三ノ宮への片道乗車券です。

経路は新大阪(東海道本線)三ノ宮です。営業キロ34.4kmで運賃は540円です。
「さんのみや」を「三ノ宮」と表記するのはJR西日本のみで、私鉄・地下鉄は全て「三宮」としています。


新大阪から神戸三宮への片道乗車券です。
券面の着駅が「阪急神戸三宮」とあるとおり、JR西日本阪急電鉄の連絡乗車券です。

経路は新大阪(東海道本線)大阪・梅田(神戸本線)神戸三宮です。
阪急の神戸三宮駅はかつて「三宮(マルス券面印字は阪急三宮)」でしたが、2013年12月21日に現在の駅名に変更されました。
三宮はJR西日本・阪急・阪神・地下鉄の4社局に同名の駅があることから、同駅は駅名改称前から神戸の駅であることを強調した「神戸・三宮」、もしくは「阪急・三宮」のように案内されており、実態に合わせた変更のようです。
駅名は「神戸三宮」ですが、駅名変更前から券面印字に「阪急」が付与されていたこともあり、「阪急神戸三宮」と印字されています。

JR西日本3.8km 160円、阪急電鉄32.3km 310円で合計36.1km、470円です。阪急電鉄の運賃が安いため、JR単独よりも阪急連絡のほうが運賃が安くなっています。


新大阪から三宮への片道乗車券です。
券面着駅は「阪神三宮」とあります。JR西日本阪神電気鉄道の連絡乗車券です。

経路は新大阪(東海道本線)大阪・梅田(阪神本線)三宮です。
JR西日本3.8km 160円、阪神電気鉄道31.2km 310円で35.0km、阪急連絡と同額の470円です。
阪神の方は4月1日に「神戸三宮」への改称が予定されています。現在は駅名に「阪神」が付与され、「阪神三宮」です。改称後は阪急と同じように「阪神神戸三宮」となると思われます。


JR西日本の大阪〜三ノ宮間は西日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第79条、旅客営業取扱基準規程第113条の2(同別表第5の3)により通常540円の運賃に対し、特定運賃390円が定められています。
これは平行する私鉄線への対抗のためであるのですが、特定運賃は設定区間を1駅でも外れると適用されません。このため新大阪〜三ノ宮間は通常の方法で運賃が計算され、JR線単独の方が高くなるという現象が発生します。



大阪・梅田を接続駅とするJR西日本阪急電鉄阪神電気鉄道の連絡範囲は以下のとおりです。
JR側の連絡範囲は同一というわけではなく、両社で微妙に異なっています。おおむね阪神の方がJR側の連絡範囲は広くなっています。どちらもJR→社のみの発売で、社→JRは発売していません。

JR西日本東海道本線 大津〜神戸(※)間、おおさか東線福知山線 生瀬〜篠山口間、山陽本線 朝霧〜姫路間、関西本線 王寺〜久宝寺間、片町線 長尾〜徳庵間、阪和線 浅香〜鳳間
阪急電鉄神戸本線 梅田・十三・塚口西宮北口・夙川・芦屋川・御影・六甲・王子公園・神戸三宮、今津線 今津・仁川・宝塚南口、宝塚本線 三国・岡町・豊中・石橋・池田・宝塚、箕面線 箕面

JR西日本東海道本線 米原〜尼崎間・神戸(※)、おおさか東線福知山線 塚口篠山口間、山陽本線 朝霧〜姫路間、関西本線 木津〜久宝寺間、片町線阪和線
阪神電気鉄道阪神本線 梅田・野田・尼崎・甲子園・西宮・香櫨園・芦屋・御影・三宮・元町
京都市内・大阪市内・神戸市内の各駅を含む。

【旅客営業規則】
(東京附近等の大人片道普通旅客運賃の特定)
第79条 第77条及び前条の規定にかかわらず、東京附近、名古屋附近及び大阪附近における別に定める駅相互間の大人片道普通旅客運賃は、別に定めるところにより特定の額とすることがある。

【旅客営業取扱基準規程】
(東京附近等特定区間における大人片道普通旅客運賃の特定)
第113条の2 規則第79条の規定による東京附近、名古屋附近及び大阪附近における大人片道普通旅客運賃の特定額を適用する区間及び特定額は、別表第5の3のとおりとする。

別表第5の3 (第113条の2)
大人片道普通旅客運賃の特定額
大阪・三ノ宮 390