清流新岩国駅と御庄駅

新岩国から清流新岩国への片道乗車券です。
川西を接続駅とするJR西日本錦川鉄道の連絡乗車券です。

経路は以下のとおりです。
新岩国(山陽新幹線)広島(山陽本線)岩国(岩徳線)川西(錦川清流線)清流新岩国

JR線1450円(88.4km)、錦川鉄道線220円(3.9km)の合計1670円(92.3km)が発売額となります。営業キロの合計が101kmを超えていませんので、有効期間は1日となり途中下車はできません。
新岩国と清流新岩国は徒歩約7分と隣接しており、このような途中下車のできない経路での発売はまずありえないものと思いますが、連絡運輸の範囲上は発売可能です。

経由欄は「新岩国・新幹線・広島・山陽・西岩国・川西・錦川鉄道」とあります。
西岩国・川西は駅名が連続していますが、これは以下の様な理由によります。
(1)岩徳線山陽本線の接続駅は岩国と櫛ケ浜の2駅である。「山陽・岩徳」の印字では接続駅が判別できない。このため岩国接続の場合は「西岩国」を印字し、櫛ケ浜接続と区別する。
(2)JR線と会社線の接続駅である川西が印字される。


清流新岩国駅は2013年3月16日に御庄駅から現在の駅名に変更されました。新幹線新岩国駅との接続駅を強調するのが目的とのことです。駅名改称後も連絡運輸上の接続駅ではないため、新岩国・清流新岩国を接続駅とする連絡乗車券は発売できません。
新岩国は1時間に1本程度、清流新岩国は2〜3時間に1本と本数は多くありませんが、新岩国駅錦帯橋への路線バスが発着しており観光地へのアクセス駅としての性格もあるようです。

広島から御庄への片道乗車券です。

経路は以下のとおりです。JR線820円、錦川鉄道線220円の合計1040円が発売額です。
広島(山陽本線)岩国(岩徳線)川西(錦川清流線)御庄


錦川鉄道国鉄JR西日本岩日線であった路線を第三セクターに転換した路線ですが、国鉄時代は御庄駅新岩国駅は完全に別の駅として扱われ、乗り換え案内もされず路線図でも接続駅として扱われていなかったようです。
新幹線開業に合わせ在来線駅を新幹線接続駅とする例は多数ありますが、国鉄〜JR時代を通じて一切接続駅扱いされなかった当駅の例は珍しいものと思います。


JR西日本から錦川鉄道への連絡範囲は以下のとおりです。
JR西日本山陽本線 西条・広島〜徳山間(※)・防府新山口呉線 呉、可部線 横川〜可部間、岩徳線
錦川鉄道:各駅
※上記連絡範囲に新岩国は含まれていませんが、西日本旅客鉄道株式会社 旅客連絡運輸取扱基準規程別表の前文により連絡範囲が岩国を含む場合は、新岩国も連絡範囲となります。