秋田内陸縦貫鉄道の補充券

鷹巣から西鷹巣への片道乗車券です。秋田内陸縦貫鉄道の特別補充券で発売頂きました。

指定欄がありますが、秋田内陸線は急行もりよし号を含め指定席を連結した列車はありません。
JRの出札補充券と比べると入鋏欄が大きいことと、記事欄に途中下車に関連したことがあらかじめ印字されていることが特徴的です。
「片道の営業キロが100キロメートル以内の区間の乗車券として発行したものは、途中下車したときは前途無効となります。」

なお秋田内陸線は角館〜鷹巣の全線で営業キロ94.2kmと100kmにわずかに足りないため自社線完結であれば途中下車はできません。途中下車はJRへの連絡乗車券のみの取り扱いということになります。



駅名式特別補充券です。同じく鷹巣から西鷹巣への片道乗車券として発売頂いたものです。

発行駅の欄がなく「秋田内陸縦貫鉄道(株)発行」となっていることから、本来は車内精算用の補充券と思われます。様式上は急行券としての発売も可能なようです。
領収額に1万円という高額な欄がありますが、人員欄がありません。どのようなときに1万円の箇所に穴が開けられるのでしょうか……。複数人の場合は記事欄に記載するのでしょうか?

JR東日本から秋田内陸縦貫鉄道への連絡範囲は以下のとおりです。
JR東日本田沢湖線 盛岡・田沢湖北大曲間、奥羽本線 横手・大曲・秋田〜弘前間・青森、五能線 能代
秋田内陸縦貫鉄道:各駅

需要が少ないためかスペースの関係か、JRからの連絡範囲に含まれている駅が一部除外されています。駅名一覧の中央下の方にある角館から右下の鷹巣までが自社線内となります。

中央やや上には経由欄もあり、JRとの接続駅が太線で囲まれています。連絡範囲には含まれていない「花輪線」があるのが気になりますが、盛岡への経路として鷹ノ巣(奥羽本線)大館(花輪線)好摩(東北本線)盛岡があった時代はこの経路での発売ができたのでしょうか。
現在は好摩〜盛岡間はJR東日本ではなくIGRいわて銀河鉄道となっており、秋田内陸縦貫鉄道との連絡運輸は行なっていないため「花輪線」経由の乗車券は発売できないものと思われます。