湯ノ岱駅の入場券・乗車券・特急券

江差線 湯ノ岱(ゆのたい)駅の硬券入場券です。
JR各社が硬券入場券を廃止した中、JR北海道では現在も幾つかの駅で硬券入場券が発売されています。ただしJR北海道内でも扱いは減少しているようです。ダッチングマシンはなく、日付印が押印されます。

江差線津軽海峡線の一部を成し、特急列車・貨物列車が多数運転される交流電化の五稜郭木古内間と、非電化の木古内江差間で大きく列車本数・輸送量が異なります。
2012年9月には、北海道新幹線開業に際し木古内江差間を2014年初頭に廃止しバス転換する方針がJR北海道から発表(PDF)されました。
発表によるとJR北海道発足当初から比べて平成23年は輸送密度は1/6以下の41人にまで減少しているようです。

その江差線ですが、廃止される木古内江差間のちょうど中間付近に途中駅としては唯一の有人駅である湯ノ岱駅があります。
湯ノ岱〜江差間が自動閉塞化されておらず(※)運転扱いのための駅員配置という側面が強いようですが、きっぷ類の発売も行なっています。自動券売機・マルス端末はないため、常備券・補充券での発売となります。
(※五稜郭木古内 単線自動閉塞、木古内〜湯ノ岱 特殊自動閉塞、湯ノ岱〜江差 スタフ閉塞)

かつては常備券の青春18きっぷを通販で販売する駅としても有名でしたが、JR北海道では2012年の春をもって常備券の青春18きっぷの発売を終了しました。
出札窓口の営業時間は6:50〜21:00です。なお、列車発着時には列車扱いの方が優先されます。



湯ノ岱から五稜郭・函館への片道乗車券です。大きさとしては補充片道乗車券と同じ9.5cm×7.3cmの常備軟券です。
湯ノ岱〜函館は62.6km(運賃計算キロ68.5km)、湯ノ岱〜五稜郭は59.2km(運賃計算キロ65.1km)で、どちらも61〜70kmの運賃である1230円となります。

湯ノ岱駅には五稜郭・函館の他、桂岡・宮越(220円)、江差(440円)、木古内(440円)などの常備券があるようです。
常備券にない区間については出札補充券での発売です。他駅発となるものは原則扱わないようです。


木古内〜函館の自由席特急券です。料金専用補充券での発売です。B特急区間ですので事由欄の右端に「B」と記入されています。

料金券についても、かつては指定券を含め日本全国のきっぷを発売していたようですが、現在は「木古内〜函館の自由席特急券」に限られるようです。
特急乗換駅の木古内にはマルス端末が設置されたみどりの窓口がありますので、指定券などはそこで購入することになります。


さて、湯ノ岱〜宮越間には鉄道駅に似せた構造物である「天ノ川駅」が存在します。観光PR目的で設置された駅のようです。
正式な鉄道駅ではないため列車は停車しませんが、wikipediaの記載によると湯ノ岱駅近くの湯ノ岱温泉で入場券を発売しているとのことでした。列車待ちの時間に行ってみましたが、残念ながらかなり昔に無くなってしまい、現在は発売していないとのことでした。