伊勢鉄道発行の乗車券・特急券

伊勢鉄道はJR線からの直通特急があり、広範な連絡運輸を行なっています。
線内はほとんどが無人駅なのですが、鈴鹿駅は駅員配置駅できっぷ類の発売も行っています。
出札用の端末はないため、硬券・補充券での発売となっています。


鈴鹿から東京都区内への片道乗車券です。鈴鹿駅で購入しました。伊勢鉄道の出札補充券による発売です。
なお、鈴鹿駅窓口の営業時間は7:50〜10:20、10:35〜12:20、13:00〜14:20、15:05〜15:40、16:00〜17:15です。



JRへの連絡乗車券に限らず特急券の発売も可能です。

鈴鹿から名古屋への自由席特急券です。伊勢鉄道の料金専用補充券で発売されました。


伊勢鉄道線内の特急料金は距離にかかわらず310円(指定席・自由席同額)です。
これにJR線名古屋〜河原田44.1kmの特急料金が加算されます。
この区間東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業取扱基準規程第97条の2(4)アおよび第129条の2(3)アの規定に従い、自由席利用の場合は特定特急料金630円が設定されています。新幹線乗継ですので乗継割引が適用されますが、割引対象となるのはJR線の特急料金で310円(10円未満切捨て)となります。
合計で310円(伊勢鉄道)+310円(JR線・乗継割引適用)=620円です。

特定特急料金で乗継割引適用ですので、事由は6の○特特急と10の乗継となります。
8 船、9 自動車はすでにJR各社の料金専用補充券からは削除されていますが、伊勢鉄道の料補では未だに残っています。


新幹線乗継割引を適用するには新幹線特急券も同時に購入する必要があります。
このため、鈴鹿駅では新幹線特急券も発売しています。

名古屋から東京への新幹線自由席特急券です。JR東海の料金専用補充券での発売です。
通常の特急券JR東海の補充券で確実に購入できるのは、今や伊勢鉄道鈴鹿駅くらいではないでしょうか。

発売範囲は、名古屋からの東海道新幹線のみと思われます。



河原田を接続駅とする伊勢鉄道とJR各社への連絡範囲は以下のとおりです。

JR東日本東海道本線 東京・横浜・小田原・熱海(※)
JR東海東海道新幹線関西本線 蟹江〜亀山間、紀勢本線 下庄〜新宮間、参宮線
JR西日本東海道本線 米原・京都・新大阪(※)、紀勢本線 新宮〜紀伊勝浦
伊勢鉄道:各駅

ただし、伊勢鉄道を経由し津を着駅とする経路(JR線〜河原田〜伊勢鉄道〜津)に限り、JR6社各駅との連絡が可能です。
※東京都区内、横浜市内、名古屋市内、京都市内の各駅を含む。


(特定の特別急行券の発売区間)
第97条の2 規則第57条の3第2項の規定による特別急行券の発売区間は、次の各号に定めるとおりとする。
(4) 東海旅客鉄道会社線内の次に掲げる区間とする。
ア 関西本線中名古屋・亀山間及び紀勢本線中亀山・新宮間(伊勢鉄道株式会社線が中間に介在する場合で、これを通じて特別急行券を発売するときを含む。)、身延線飯田線高山本線中岐阜・猪谷間又は中央本線中多治見・塩尻間に運転する特別急行列車の50km以内の停車駅相互間とする。ただし、立席特急券及び自由席特急券に限る。


(大人の特別急行料金の特定)
第129条の2 規則第125条第1号ロの(イ)の規定にかかわらず、次の各号に掲げる特別急行券に対する特別急行料金は、当該各号に定める額とする。
(3) 第97条の2第4号の規定により発売する特別急行
ア 同号アの規定により発売する立席特急券及び自由席特急券に対する立席特急料金及び自由席特急料金は、次表に定める料金とする。

営業キロ地帯 30キロメートルまで 50キロメートルまで
料金 310円 630円