JR東海の地図式補充券

8月7日に市川三郷町で開催された神明の花火大会に行って来ました。
日本三大花火として有名ですが、曜日に関係なく毎年8月7日に開催です。このためなかなか日が合わなかったのですが、今回ようやく訪問できました。


会場最寄駅である市川大門駅は、普段は自動券売機も設置されない無人駅なのですが、この日は駅員が配置され旅客の誘導、乗車券の発売や精算を行います。
JR東海委託駅にもマルス端末の設置を行なっているところもあり常備券・補充券での発売は殆ど無いのですが、この花火大会の日は補充券での乗車券の発売を行なっています。

市川大門→立川の片道乗車券です。
経路は市川大門(身延線)甲府(中央本線)立川で、115.2km(1890円)です。
営業キロが100kmを超えており、身延線は大都市近郊区間に含まれない路線であるため、有効期間は2日となり途中下車も可能となります。甲府と八王子で途中下車しました。

身延駅発行とありますが、市川大門駅前の臨時発売所で購入したものです。
JR東海の地図式補充券(※)を確実に購入できるのはもはやこの日くらいではないでしょうか。
(※)本項ではこの補充券を地図式補充券と呼称していますが、東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第226条(1)によると「特殊区間用特別補充券」の「地図式大人小児用」です。


裏面です。

表面はスペースの関係か駅名がかなり省略されています。身延線長泉なめり(H14)」、東海道本線「愛野(H13)・豊田町(H3)」、東北本線「さいたま新都心(H12)」などが省略されています。ただし、昭和61年開業の六合、昭和4年の高塚、昭和15年の舞阪も省略されており、未開業だったのか省略されたのか判断しづらいところです。
裏面の特定都区市内の記述を見ると、大阪市内から新加美(H20)が、福岡市内から九大学研都市(H17)が除外されていません。
いつ頃作成されたものなのでしょうか。おそらく平成一桁の時代に作成されたものがそのままとなっているものと思われますが……。括弧内は開業年を示します。

なお、事由欄にあるとおり、新幹線や在来線の特急券としての発売も可能です。
静岡までのふじかわ号+新幹線(乗継割引適用)や、甲府接続の中央本線あずさ・かいじ号特急券の発売も可能でしたが、身延線の列車が混雑で遅れており乗継できるかどうか微妙だったため購入しませんでした。



拡大図です。姫路、岡山、広島といった豪快な場所まで様式上は対応しており、特定都区市内着の乗車券の発券も可能です。
ただしよく見ると「小淵沢」が「小渕沢」と誤植?されています。