京浜急行電鉄→JR東日本への連絡乗車券

京浜急行電鉄 北品川駅で購入した、北品川から品川→東日本線160円区間の連絡乗車券です。
なお、品川〜東京間は6.8km、運賃は160円ですのでこの連絡乗車券で北品川〜東京間の乗車が可能です。


特に変わったところのない乗車券に見えますが、この乗車券でJR東海の路線である東海道新幹線への乗車ができるのでしょうか。
京浜急行電鉄はJR6社のうちJR東日本とのみ連絡運輸を行なっており(※1)、JR東海とは連絡運輸を行なっていません。
※1 2002年6月までは、京浜急行電鉄JR東海JR西日本とも連絡運輸を行なっていました。

このため、北品川(京急本線)品川(東海道新幹線)東京という経路の連絡乗車券は発売できません。
ただしこれはあくまで「発売時の条件」であり、「使用時の条件」ではありません。

北品川(京急本線)品川(東海道本線)東京というJR東日本の在来線を経由する連絡乗車券は画像の通り何の問題もなく発売できます。
そして、東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第16条の2(1)の規定により東海道本線東海道新幹線は同一の路線として扱われます。

東海道本線(新幹線)、山陽本線(新幹線)、東北本線(新幹線)、高崎線(新幹線)、上越線(新幹線)、信越本線(新幹線)及び鹿児島本線(新幹線)に対する取扱い)
第16条の2 次の各号の左欄に掲げる線区と当該右欄に掲げる線区とは、同一の線路としての取扱いをする。
(1)東海道本線山陽本線中神戸・新下関間 / 東海道本線(新幹線)及び山陽本線(新幹線)中新神戸新下関

例えばJR東海の窓口で購入した品川→東京(経由:新幹線)の乗車券で、在来線を利用することができます。
このことから、在来線経由の連絡乗車券で新幹線を利用することも可能と思われます。ただし、新幹線の特急券は別途必要です。


なお、実際に特急券を購入して乗車してみました。結果は新幹線自動改札機の入場・出場時とも何の問題もなく通過出来ました。
自動改札機は金額式の連絡乗車券でも接続駅からの運賃と、同時に投入した特急券の利用区間の整合性を正しくチェックしているようです。


品川を接続駅とする京浜急行電鉄からJR東日本への連絡範囲は以下のとおりです。
京浜急行電鉄:各駅
JR東日本東海道本線(※2)、南武線武蔵野線横浜線横須賀線、相模線、伊東線中央本線 吉祥寺〜甲府間、青梅線五日市線東北本線 川口〜宇都宮間・戸田公園〜北与野間、常磐線 松戸〜水戸間、川越線高崎線両毛線水戸線総武本線京葉線外房線内房線成田線
※2 東京都区内・横浜市内の各駅を含む。