ムーンライトながら号指定席券

東京から熱海へのムーンライトながら号指定席券です。料金専用補充券により発売されました。
発行は平成19年1月ですので、まだ定期列車として373系電車で運行されていた頃です。


列車名は「ムンライトながら(コ)」とあります。
373系電車の車端部には四人掛けのセミコンパートメントと呼ばれる区画が存在します。ムーンライトながらで運用されていた頃はこの座席はマルスシステム上では別列車として扱われ、上記の列車名が与えられていました。
4人利用が前提で、向かい合わせの席の中央にテーブルがありグループ旅行には便利でしたが、座席がリクライニングしない・台車の真上で走行音が響く・夏冬はドアが開くたびに暑い、寒いと就寝を前提とした夜行列車にはあまり向いていませんでした。

平成19年1月のムーンライトながら号下り列車は、9両編成中1号車から3号車が東京〜名古屋間で指定席、4号車から9号車が東京〜小田原間で指定席でした。名古屋〜大垣間は全車自由席です。なお2・5・8号車が喫煙車でした。


ところで、この指定席券を購入したのはみどりの窓口のある普通の駅です。マルス端末が設置された駅においてムーンライトながら号の指定席券が料金専用補充券で発売されることは通常ありません。
これは購入した経緯が少々特殊であったためです。元は東京〜名古屋間の指定席を購入していましたが、これを東京〜熱海間に短縮しました。
通常は東京〜熱海間の指定席券を発券した後に東京〜名古屋間を控除すれば済みますが、変更を申し出た時にはすでに全車満席となっていました。東京〜名古屋間を控除し、新たに同じ座席で東京〜熱海間を発券し直すと、マルスシステムに座席を戻した瞬間に別の駅で発券されてしまう可能性があるとのことで、東京圏マルス指令室に電話し未使用となる熱海〜名古屋間のみの座席指定の解除を依頼した上で残った区間を料金専用補充券により発券頂きました。
なお、乗変印は押印されていますが、キャンセルコード(C00のようなC+二桁の数字の符号)が記載されていません。原券(東京〜名古屋)の指定席区間を手作業で短縮したため、記載なしで正しい扱いであるものと思います。

現在はマルスシステムの改修により「席番号自動入力機能」が追加され、このような補充券による変更は不要となりましたが、夜行列車については乗車日が変更となる(日を跨ぐ)延長・短縮は引き続きマルスシステムが対応しておらず、やはり料金専用補充券による変更となるものと思われます。