富士急行の車内補充券

大月から都留市への片道乗車券です。富士急行の車内補充券による発券です。

この乗車券は大月から160円の乗車券を原券として都留市まで乗り越した際に発売されました。原券160円と大月〜都留市間450円の差額である290円を支払いました。富士急行は車掌が乗務しており、無人駅・委託駅がほとんどであることから頻繁に車内での精算を行なっています。


券面を見てみます。券面地紋は見づらいのですが、旧仮名使いで「PJR/てつだう」とあります。
首都圏の補充券では見ないタイプのものです。


領収額欄には4000円といった高額なものがありますが、富士急行は大月〜河口湖の片道で1100円です。往復乗車券としても2200円なのですが、複数人分の購入に対応しているのでしょうか?その割には人員欄が無いようですが……。

発行事由欄はどこにも入鋏がありません。
これは「小児欄に入鋏が無いものは大人用」「乗り越しの場合は発行事由の表示を省略する」という富士急行の車内補充券発券方法に沿った内容となっています。

駅名欄の下から三番目は「富士吉田」とあります。
富士吉田駅は2011年7月に富士山駅に改称されたのですが、車内補充券は解消前のものです。購入時に聞いてみたところ、富士山駅の補充券も存在しており、現行のものが無くなり次第新しい様式を使用するとのことです。
富士吉田駅が印字された補充券も今ある限りということになります。