中央線料金回数券

新宿駅指定席券売機で購入した中央線料金回数券です。



中央線特急列車の自由席が利用できる4枚綴りの回数券タイプの特別企画乗車券です。
自由席特急料金500円となる錦糸町・東京〜新宿と立川・八王子の区間では1セット1880円で120円の割引となっています。
有効期間は発売日から1ヶ月となっています。自由席専用であり指定席への変更や、料金は同額であってもライナー号の利用は出来ません。

割引額は6%で正直大したこと無いのですが、かつて発売していたものは同区間500円区間の4枚綴りで2000円と全く割引がありませんでした。乗車の都度購入する手間が省ける以外のメリットが何も無かった頃から比べれば使い勝手は良くなったといえるかもしれません。

なお、発売箇所についてはJR東日本の公式ウェブサイトには以下の記載があります。

中央本線特急「かいじ号」、「あずさ号」、「スーパーあずさ号」等の普通車自由席がご利用になれる4枚つづりの特急料金回数券です。定期券や普通乗車券、普通回数券等と一緒にご利用ください。発売は指定席券売機限定になります。

これを読む限り、みどりの窓口びゅうプラザや近距離券売機では発売していないように思われるのですが、中央線沿線の駅の近距離券売機では中央線料金回数券を発売しています。


立川駅の近距離券売機(EM10型)で購入した中央線料金回数券です。

指定席券売機でも近距離券売機でも発券されたきっぷの効力は同じなのですが、なぜ近距離券売機で発売しているのかはよくわかりません。ウェブサイト上の発売箇所を訂正していないことから、あくまで便宜的な扱いではないかと思われます。
なお、中央線沿線以外の駅の近距離券売機では発売していないようです。


発売額と割引率を検証してみます。

区間 区間 発売額(1枚あたり) 自由席特急料金 割引率
錦糸町・東京〜新宿 立川・八王子 1,880円(470円) 500円 6%
錦糸町・東京〜新宿 大月 3,400円(850円) 900円 5.6%
錦糸町・東京〜新宿 甲府竜王 4,400円(1100円) 1300円 15.4%
立川・八王子 甲府竜王 3,400円(850円) 900円
(立川〜竜王間1300円)
5.6%
(立川〜竜王間34.6%)

立川〜竜王間が飛び抜けて高い割引率となっていることがわかります。
これは立川〜竜王間が101.1kmにも関わらず、100キロまでの特急料金が適用される甲府までと同料金としているためです。
区間の利用であれば非常に得と言えますが、残念ながら竜王に停車する特急列車は早朝と夜間のごく一部の列車のみとなっています。