赤塚〜いわきのスーパーひたち号特急券

赤塚からいわきへの特急スーパーひたち31号特急券です。料金専用補充券により発売されました。
特急スーパーひたち31号の停車駅は上野・偕楽園(臨時停車)・水戸・勝田・日立・大津港・泉・湯本・いわきです。
赤塚は通過駅であり、赤塚からの乗車はできません。


この特急券は誤発券ではなく、偕楽園臨時駅からいわきに向かう際に使用しました。

偕楽園営業キロの設定がない臨時駅です。このため偕楽園を発着駅とする乗車券・特急券などは発売できません。
このような場合は、東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則第71条の規定により当駅を通り過ぎる方向の隣の駅までのきっぷ類が必要となります。

偕楽園の位置関係はこのようになっています。
上野〜〜赤塚 - 偕楽園(臨) - 水戸〜〜いわき

偕楽園は赤塚と水戸の間にある臨時駅で毎年2月中旬から3月下旬の土日・祝日、9時〜15時に限って全列車が停車します。
当駅で下車するには、下りいわき方面からは赤塚駅、上り上野方面からは水戸駅まで有効となる乗車券が必要となります。なおホームは下り線にしかないため、上り列車乗車時は一旦偕楽園を通過した後赤塚で折り返し下り列車に乗り換えとなります。

特急券についても乗車券と同じく偕楽園を通り過ぎて隣駅までの特急券が必要となりますが、やや複雑です。

偕楽園から上野方面に向かう際、上りの特急列車は元々偕楽園に停車できません。このため一旦水戸へ向かい、水戸で上り列車に折り返し乗車となります。水戸から下車駅までの特急料金が必要です。
偕楽園から水戸・いわき方面への下りの特急列車は偕楽園から直接乗車出来ますが、赤塚駅に停車する特急列車はごく限られています。偕楽園に停車する時間帯には赤塚停車の特急がありません。
自由席利用であれば、停車の有無にかかわらず赤塚から自由席特急券を発売すれば済むのですが、指定席の場合は最も近い特急停車駅(上野または友部)から下車駅までの座席を指のみで確保した後、赤塚〜いわきの席無特急券を発売と思っていたのですが、今回購入した駅では料金専用補充券により発売されました。

上野〜いわき間の指のみと、赤塚〜いわき間の席無特急券で発売できるのではないかと思いましたが、出札の方に伺ってみたところマルス指令の指示によりこのような発券になったとのことです。
指のみが上野〜いわきとなり、席無特急券の乗車区間と異なることを回避するためと思われますが、記載された列車が停車しない駅から有効となる特急券というものを手にするのは初めてのことです。

なお水戸〜いわき間は94.1km、特急料金は100キロまでの料金が適用され1660円です。
赤塚〜いわき間は100.1kmで、特急料金は150キロまでの料金となり2290円です。100キロをわずか0.1km超えるだけで一段上の630円高い特急料金となっています。

営業キロを定めていない区間の旅客運賃・料金の計算方)
第71条 営業キロを定めていない区間について旅客運賃・料金を計算する場合は、次の各号による。
(1)駅と駅との中間に旅客の乗降を認めるときは、その乗降場の外方にある駅発又は着の営業キロによる。
(2)車内において乗車券類の発売その他の取扱いをする場合で、その取扱区間の起点又は終点が当該列車の停車駅と停車駅との中間にあるときは、その外方にある停車駅を起点又は終点とした営業キロによる。