大阪から梅田への連絡乗車券(1)

大阪から梅田への片道乗車券です。着駅の印字は「阪急梅田」となっています。

JR西日本阪急電鉄は、大阪(阪急は梅田)、三ノ宮(阪急は三宮)、宝塚を接続駅とする連絡運輸を行っています。
しかしながら上記接続駅はどれもJR西日本阪急電鉄が競合しており、駅の運賃表や自動券売機では一切案内がなく、駅窓口のみでの発売となります。
阪急線は運賃情報がマルスシステムに登録されており、発売操作自体は複雑ではないのですが競合関係にあるという事情によるものか、発売頂くのはやや困難です。阪急電鉄との連絡運輸自体、ほとんど知られていないように思われます。

なお85mm券ではありますが、自動改札機はJR西日本のみ対応です。阪急電鉄の自動改札機は入場・出場とも不可能です。また、阪急電鉄ではJR西日本への連絡乗車券を発売しておらず、この乗車券の逆経路は購入できません。

経路は以下のとおりです。
大阪(東海道本線)三ノ宮・三宮(神戸本線)梅田

発売額はJR西日本が390円(30.6km)、阪急電鉄が310円(32.3km)で合計700円です。
経由欄には「阪急線」と印字されています。関西で私鉄は「○○電車」という呼称が一般的なのですが、マルスシステムで発券される乗車券は「阪急線」となっています。
下車時に乗車券の持ち帰りを申告し、無効印を押印頂きました。「ご利用記念」という専用の判子が用意されていました。


三ノ宮を接続駅とするJR西日本から阪急電鉄への連絡範囲は以下のとおりです。上述のとおり、阪急電鉄での発売はありません。

JR西日本東海道本線 大津〜神戸間(※)、おおさか東線福知山線 生瀬〜篠山口間、山陽本線 朝霧〜姫路間、関西本線 王寺〜久宝寺間、片町線 長尾〜徳庵間、阪和線 浅香〜鳳間
阪急電鉄神戸本線 梅田・十三・塚口西宮北口・夙川・芦屋川・御影・六甲・王子公園、今津線 今津・仁川・宝塚南口、宝塚本線 三国・岡町・豊中・石橋・池田・宝塚、箕面線 箕面
京都市内・大阪市内・神戸市内の各駅を含む。