もしもし券売機Kaeruくん

小作駅発行の越後湯沢からガーラ湯沢までの特定特急券です。

越後湯沢からガーラ湯沢は冬季に限りスキー客向けに輸送を行なっています。
東京からの上越新幹線がそのままガーラ湯沢まで直通しますが、同区間は新幹線ではなく在来線である上越線の一部です。直通列車に乗車した場合でも特急料金は通しの料金は設定されておらず、越後湯沢までの特急料金プラス100円となっています。
特定特急料金100円は、博多南線 博多〜博多南間と同額でJRの特急料金としては最も安い料金です。


発行箇所は「小作駅ER」とあります。ERは、もしもし券売機Kaeruくんによる発券を指します。
もしもし券売機Kaeruくんとは、JR東日本の駅で2005年3月からみどりの窓口の廃止の代替として一部の駅に設置されている自動券売機の一種です。
旅客が操作するMV形端末「指定席券売機」とは異なり、遠隔地(盛岡)のオペレータに通信回線で接続しきっぷ類の購入を行います。JR東日本の5つの支社・56駅に設置されていましたが、2012年1月以降順次撤去が進められています。

小作駅においても、2月27日の20時をもって営業を終了することが告知されていましたので、営業終了日に購入してきました。なお、もしもし券売機Kaeruくんは領収書の発行も可能です。


越後湯沢〜ガーラ湯沢間の特定特急料金の領収書です。券売機に領収書発行ボタンはなく、きっぷ類購入後に口頭でオペレータに領収書が必要である旨を伝えることで発行されます。
指定席券売機で発行した領収書と同じフォーマットとなっています。

周辺の駅のもしもし券売機Kaeruくんが撤去される中、小作駅は東京都内最後のKaeruくん設置駅でした。2月27日の営業終了により、中央線・青梅線五日市線八高線Kaeruくんは全て廃止されました。


後継の券売機として、
指定席券売機(MV35D形、紫色、右から2番目)
・多機能券売機(EM10形、黒色、左から2番目)
が設置されています。

・既存の券売機(EV4形、緑色、右端)
・もしもし券売機Kaeruくん(ER形、紫色、左端)

と併せて、小作駅には今だけ4種類の券売機が設置されていました。