ホームライナー千葉3号のマルス発券によるライナー券

新宿駅みどりの窓口で発売された、ホームライナー千葉3号のライナー券です。

首都圏では朝夕の通勤時間帯に座席指定制または座席定員制のライナー列車を運転する線区があります。
ライナー列車への乗車にはライナー券が必要となるのですが、ほとんどの場合は事前の発売はせず、当日に停車駅の専用の自動券売機でのみ発売するという形態となっています。

ホームライナー千葉3号も、時刻表には以下のように記載されています。
ライナー券(座席定員制)五〇〇円が必要です 新宿・秋葉原駅で発売」

文面をそのまま読めば、他の駅での発売はできないように思われます。しかし、時刻表欄外には以下のようにも記載されています。
「<<ご案内>>[ホームライナー千葉]のライナー券の一部は、乗車日の一ヶ月前の10時から首都圏のみどりの窓口で発売します。」

ライナー券の一部、とは下り列車のライナー券を意味します。上りはマルスシステムに登録自体がされていないようです。
また、首都圏のみどりの窓口の範囲もよくわかりませんが、一都六県の範囲内なのでしょうか。ともあれ、事前の購入ができますし、乗車駅以外の窓口でも発売可能です。

券面に(企)と印字されているとおりこのライナー券は特別企画乗車券扱いでマルスシステムに登録されています。号車・座席は指定しないが、発売枚数は管理したいというライナー券の特性から、イベント券の発券システムを流用した形となっています。そのため通常の指定席の発券方法で列車名を「ホームライナーチバ」で検索しても該当する列車なしとなり、窓口では発売できないと断られることもあるようです。
なお、マルスシステムへの割当数は10〜20席程度と、大半が駅の専用の自動券売機に充てられているため窓口分が満席となることもあるとのことです。

券面を見てみます。通常のJR券とは全く違う様式です。
利用施設等がホームライナー千葉3号(新宿駅乗車)と列車名となっています。利用日時等、利用内容等もイベント券の表記そのものです。号車は範囲で指定されますが、席までは指定されていません。
券識別000016はよくわかりませんが、16番目の発券ではないかと思われます。E296661は、このライナー券を発券するための商品コードです。券面右下に印字されている「東日」もよくわかりません。発行箇所であるJR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)の意味でしょうか。

通常のJR券と異なるのが次の一文です。
「当該列車に限り有効。変更・払い戻しはいたしません。」

JRのきっぷであれば、一度は無手数料で変更可能、手数料を払えば払い戻しが可能ですが、これは自動券売機で発売されるライナー券と共通のルールで、JR東日本に限らずライナー券はほとんどが変更・払い戻しが不可能となっています。


なお、同様にマルスシステムに登録されている首都圏のライナー列車は以下のとおりです。いずれも下り列車です。
湘南ライナーホームライナー小田原ホームライナー逗子、ホームライナー古河、ホームライナー鴻巣ホームライナー千葉