東横線渋谷駅発行の区間変更券です。
券面記載の通り、上野毛から渋谷を経由し上野毛までの一周乗車券です。
経由は記載がありませんが、大井町線・東横線・田園都市線・大井町線で、運賃は260円となります。
上野毛から自由が丘経由、東横線で渋谷までの運賃である190円の乗車券を購入し、東横線渋谷駅の改札口で田園都市線、二子玉川経由で上野毛まで行きたいと申告し、発売頂きました。
東横線渋谷駅には自動精算機があり田園都市線 池尻大橋〜中央林間の各駅への区間変更券も発売できますが、田園都市線以外への区間変更は駅名のボタンが無く窓口での取り扱いとなります。
もっとも、駅名のボタンを押した所で発券される区間変更券は金額式(東急線→○○○円区間)です。
同じ運賃の区間変更券、例えば大井町線・東横線・田園都市線経由の上野毛→上野毛と上野毛→溝の口はどちらも260円ですので、溝の口のボタンを押して発券された区間変更券で上野毛まで向かうことも可能と思われます。ただし、乗車駅下車となるので上野毛駅の自動改札機は通過できないかもしれません。
東横線渋谷駅ではこの手の発券に慣れているようで、一周したいと申し出ると一周260円で差額は70円、と即答しておられました。
話によるとこの手書きの区間変更券はそこそこの需要があるとのことです。たしかに上野毛〜渋谷の最短経路である大井町線・田園都市線経由の往復運賃380円(片道190円)よりも安いので、発券する合理的な理由もありそうです。
なお、2012年度中に副都心線と東横線が直通運転を開始し、東横線は田園都市線・半蔵門線と改札内で繋がるようになります。改札外乗り換えがなくなるので、この手書きの区間変更券もその時にはお役御免となることでしょう。