口座発売で120mm券となる連絡乗車券

東中野発、代々木上原行きの片道乗車券です。
幅120mmの長い乗車券で、右下には自動改札機の通過が不可能であることを示す(X)が印字されています。小田急線への連絡乗車券です。

過去に小田急線は全駅の運賃がマルスシステムに登録されているため、運賃等を手入力する必要のない口座発売という発券方法が可能であると記事にしました。口座発売で発券されると会社線部分を含む運賃・経路情報とも磁気情報として乗車券に記録されるため自動改札機を通過できるよう原則85mm券となるのですが、今回は120mm券で発券されています。
券番号は20002-01でした。券番号は下4桁が通し番号で、万の位は下4桁を7で割った余りです。つまり最初は00001-01ではなく10001-01なのですが、1枚目は係員の登録作業に使われるため旅客の手に渡ることはありません。
実質的に20002-01が最初の発券ということになります。窓口営業開始直後ではありませんでしたが、この日最初の発売だったのでしょうか。

一見したところ金額入力操作により発券した乗車券のように見えますが、金額入力を示す「額」の印字がないこと、キャンセル符号「C65」が印字されることが口座発売で発券された乗車券であることを示しています。


区間を金額入力操作により発券頂いた乗車券です。印字位置が若干下がり気味であるのはロール紙の設置位置によるもので本質的な差ではありません。間違い探しに近いものを感じますが、「額」が印字され、「Cxx」は印字されていません。

なぜ口座発売を行ったのに120mm券で発券されたのでしょうか。それはこの区間に乗継割引が設定されていることが原因と思われます。
JR線東中野〜新宿間は130円、小田急線新宿〜代々木上原間は150円で合計280円となるはずですが、東中野代々木上原間は乗継割引として小田急線の運賃に10円の割引が適用されます。結果、券面印字の通り270円が発売額となります。なお券面に[割引]などは印字されていません。

この乗車券はJR線の運賃が130円、小田急線の運賃が140円と記録されていると推測されます。このため仮に自動改札機を通過可能である85mm乗車券で発券した場合、代々木上原駅下車時に運賃150円と比較し不足しているため自動改札機を通過できなくなります。これを回避するためはじめから自動改札機を通過できない120mm券で発券したものと思われます。
小田急電鉄の場合は乗継割引区間を含めて全駅の運賃がマルスシステムに登録されていますが、会社線によっては運賃が登録されていても乗継割引の適用区間のみ未登録で金額入力操作が必要となるところもあります。

なお新宿を接続駅とする場合のJR東日本小田急電鉄間の乗継割引が適用される範囲は以下のとおりです。JR→小田急小田急→JRとも後に乗る方の運賃に10円の割引が適用されます。
JR東日本:山手線 原宿〜高田馬場間、中央本線 信濃町東中野
小田急電鉄:南新宿〜代々木上原